鈴鹿央士(24)と松本穂香(27)がダブル主演する月9ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系/月曜よる9時)の第4話が、10月28日に放送される。最近の同枠は第2話から平均世帯視聴率を下げがちだが、21日放送の第3話は6%台をキープ。原作ファンにも好評だ。

 同ドラマは、都戸利津氏の同名コミック(白泉社)が原作。鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬(いわい・そうま/鈴鹿)と、嘘を聞き分ける能力を持つ助手・浦部鹿乃子(うらべ・かのこ/松本)が難事件を解決していく、昭和初期が舞台のレトロ・ミステリー。

 番組公式サイトで「月9史上、類を見ない世界観×異色コンビの作品」とうたわれているが、確かに、本作は新しい月9のあり方を示してみせているようだ。

 第3話は、ある日、左右馬の友人で刑事の端崎馨(味方良介/31)が訪ねてくる。左右馬は端崎をぞんざいに扱うが、友人と呼べる存在を持たない鹿乃子にはうらやましい。端崎は六十番街にできた料亭の雑誌記事の写真を見せ、そこ映り込んでいる美しい仲居(中田クルミ/32)が“松葉牡丹の君”ではないかと言う。

 それは、数日前、端崎が食あたりで倒れ込んだとき、介抱してくれた女性。端崎は女性の顔を見ていないが、着物に松葉牡丹の絵柄があったことを覚えており、お礼だけでも言いたいという。そのとき、女性の顔を見ていた左右馬は「全然違う」と否定するが、鹿乃子は左右馬が嘘をついていると分かり……という展開。

 第3話の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は6.0%で、同枠今年1月期『君が心をくれたから』の第3話は5.6%、昨年10月期『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』は5.3%。超のつく話題作だった前期『海のはじまり』の第3話の7.1%は別として、異色ながらも堂々とした数字だ。