■『有働Times』スタートで『Mr.サンデー』に危機か

 有働は3月をもって日本テレビ系の帯の報道番組『news zero』を卒業。10月6日からはテレビ朝日で、『サンデーステーション』に代わり、冠番組『有働Times』がスタートした。

『有働Times』は究極のエンターテインメントを目指す、まったく新しい創造的なニュース・情報番組を謳い、「日曜の夜、視聴者をもてなす」というコンセプトで従来のニュース・ワイドショーとは一線を画す内容を伝える番組。

 初回90分SPでは「ナスD」の愛称で知られるテレビ朝日の友寄隆英ディレクターと有働がタッグを組み、絶景、奇景に満ちたアメリカ・グランドサークルを取材する姿が放送された。

「放送時間は『サンデーステーション』から15分拡大し、午後9時から10時15分まで。『Mr.サンデー』は午後10時からの番組ですから、15分ではありますが『有働Times』と放送時間が被っているんです。そして、『有働Times』がスタートした10月以降、『Mr.サンデー』の視聴率が下降しつつあると言われています」(前出の制作会社関係者)

 10月20日の『Mr.サンデー』の世帯視聴率は8.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は4.6%、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は2.3%だったという。

「世帯と個人視聴率は堅調ですが、その前週の10月13日のコアは1.8%でしたからね。『有働Times』が始まる前はコア3%台を取る日もあったんです。情報・報道番組は取り扱うニュースによって数字が上下しますが、それにしたってコア1.8%というのは目に見えて低下が著しいですよね。

 やはり『有働Times』の影響もあるのではないかと。放送時間が一部被っているのもあるでしょうが、視聴者は同じようなニュース番組があったらどちらかを見ればいいわけですからね。先の時間帯で『有働Times』がやっているわけで、同番組を見た視聴者には“今日はもうニュース番組はいいか”となる人も出てくるでしょう。

 ただ、その『有働Times』も決して順調とは言えないようです」(前同)