「高い再現度に感動するもよし、普通のカップ麺としてクオリティの高さを楽しんでもよし。アレンジする方法もあるので、奥深く面白い世界ですよ!」
と、フードジャーナリストのはんつ遠藤氏が力説するのは、昨今、コンビニやスーパーの棚でひときわ目立つ、“有名ラーメン店の味再現”系のカップ麺。
「もともとは、行列のできる人気のラーメンチェーンの監修のもと、その味を家庭でも楽しめるよう開発された商品ですが、最近では“実店舗は行ったことがなく、カップ麺でしか味は知らない”という人が増えています」(グルメ誌編集者)
そこで、本サイト編集部は、数ある再現系カップ麺から5つを厳選。はんつ遠藤氏に、その再現度を5点満点でランク付けしてもらった。
まずは5位『家系総本山吉村家 横浜豚骨醤油ラーメン』(297円=明星食品)。家系ラーメンの元祖である吉村家が監修。店舗では、豚骨と鶏の“動物系”スープに中太麺が絡むのが特徴だが。
「再現度は5点満点中、2・5。海苔は実店舗と同じく3枚ですが、全体的な再現度は低いです。ただし、豚骨しょうゆ麺として、単純にウマい。鶏油を2倍にするとお店の味に近づくかな……という印象です」(はんつ氏=以下同)
4位は『中華そば処 琴平荘 中華そば』(297円=ファミリーマート/東洋水産)。元は旅館だったのを、お客のいない冬場の半年間限定で中華そば屋を開いたのが始まりだというのが、琴平荘。
「山形県鶴岡市の本店は11時オープンなのに、7時半から長蛇の列ができる有名店。モチモチとした中太縮れ麺に、焼きあごやカツオ、ホタテの味のダイナミックさが売りですが、カップ麺では中細ストレート麺。再現度は3でしょうか。魚介の風味はしっかりと感じる一品。ラードを加えると、コッテリ度も上がって再現度が高まりそうです」