10月29日、橋本環奈(25)主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』の第22回が放送。1995年の阪神・淡路大震災を描く過去編となった同回は、大島美優(14)演じる中学生の少女・渡辺真紀を巡る悲劇もある重い内容。それだけに視聴者にとっては、松平健(70)演じる結(橋本)の祖父・永吉の存在が救いとなったようだ――。
『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。物語は2004年の福岡・糸島からスタートしたのだが、結や仲里依紗(35)演じる姉・歩たち家族は1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で被災しており、10月28日放送回から、震災当日の出来事が本格的に描かれる過去編に突入していた。
過去編では当時6歳の結を磯村アメリ(8)、中学生の歩を高松咲希(14)が演じている。
【以下、『おむすび』10月29日放送回までのネタバレを含みます】
地元のお祭り「糸島フェスティバル」を終えて浜辺にいた結(橋本)は、佐野勇斗(26)演じる知人の高校球児・四ツ木翔也が声をかけてきたことで、過去の震災の話をすることになった。
1995年、米田家は神戸にある商店街で床屋を営んでいた。結と歩の米田姉妹は大島美優演じる歩の同級生・渡辺真紀と仲が良く家族ぐるみの付き合いがあり、震災前日も一緒に遊んでいた。「じゃあ明日学校で、バイバイ!」(真紀)と別れたが、その翌日の95年1月17日朝に震災が発生。米田家が訪れた避難所に真紀はいなかった。
そして、地震の翌日。米田家が外の様子を見に行ったところ、自宅は面影はないほどに倒壊していた。さらに、緒形直人(57)演じる真紀の父・孝雄と出会い、真紀がタンスの下敷きになって亡くなったことを伝えられて、結と歩は涙する――という過去が描かれたのだ。
ここでドラマは2004年に戻り、歩(仲)は自室で真紀からもらった安室奈美恵(47)のCDやツーショット写真を眺めながら涙を流す。
浜辺では結の話を聞いていた四ツ木(佐野)が涙。「何であんたが泣くん?」と、結もつられて泣きそうになったまさにその時、「結! ここにおったんか!」「打ち上げたい!」――松平演じる結の祖父・永吉がまったく空気を読まずに乱入し、コミカルなBGMでシリアスな空気がうやむやに――というところで、29日放送回は終了したのだ。