■事実上の「断トツ最低視聴率」の危機

 10月31日、報道を受けて橋本が所属する芸能プロダクション「ディスカバリー・ネクスト」は自社のHP上で伊藤功社長の“反論文”を掲載。

《この度は、一部週刊誌によって報道された記事に関して御心配をお掛けしております事、深くお詫び申し上げます。その当該記事に関して以下弊社としてコメントさせて頂きます。》と始め、《まず記事にありました弊社所属女優橋本環奈のパワハラ発言に関した内容については事実無根であり明らかに事実と異なる内容であると断言致します。》とし、橋本は《もともと裏表のない人柄でさっぱりした性格ですがいつも人には真摯に向き合い、それは外部の方のみならず弊社のスタッフにも同様であり暴言を吐くなどは論外です。》と綴った。

 さらに、《これら記事にあったスタッフへの発言に関しては橋本環奈ではなく私が発したものであるとすればまだ理解できますし、私は確かにスタッフへ厳しく指導したり窘めたりする事はあります。今回は取材の対象者が私のそれらの発言を橋本環奈が発したものとしてすり替え、取材に答えたものと考えられ、貶めようという意図や悪意を感じます。》などとした。

 芸能プロ関係者は言う。

「事務所社長の反論文には《明らかに不十分な取材》などとも綴られていて、強い憤りを感じさせるものですが、いずれにしても『文春』の報道。そのダメージは大きいですよね。

 パワハラ報道の影響は大きく、中川さんとのデートに対しても、橋本さんのスケジュールや『おむすび』の撮影状況と相まって厳しい声が出てきていますね。橋本さんは超多忙で、『おむすび』の撮影だけに集中はできていないといいますからね」

 橋本は『おむすび』と並行して、彼女が重要な役を務めるシリーズものの超大型映画の撮影に参加している。中国地方で行なわれている壮大なロケと言われていたが、『文春』は10月に山口県某所で映画の撮影に臨んでいたと報道。中川が橋本が滞在しているホテルを訪れ、歓楽街・豊前田で居酒屋デートをしたと報じられているほか、“キス写真”まで撮られたのだ。

「朝ドラの現場にずっといられるわけではないのに、その最中で恋人とデートをして、キス写真まで撮られてしまったと。そうした行動が“朝ドラ主演女優としてどうなんだ”という意見ですよね。橋本さんは決められたスケジュールはこなしているわけで、プライベートの時間まで厳しく見られるのはしんどいところでしょう。

 ですが、やはり『おむすび』への影響は避けられないと考えられます。不評だった“ギャル編”を抜けて盛り返してきたこのタイミングでのスキャンダル報道。SNSにもありますが、ドン引きして、ドラマを見るのをやめてしまう視聴者も出てきてしまうのではないでしょうか。

『おむすび』は10月14日放送回で、視聴率12.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と、朝ドラとしては考えられない低数字を記録しています。さらに、ここから視聴者離れが起きれば……朝ドラの全話平均世帯視聴率ワースト記録を更新してしまう可能性は十分にあるでしょうね」(前同)

 朝ドラの平均視聴率ワースト記録は、1位が倉科カナ(36)主演の『ウェルかめ』(09年度後期)の13.5%、次が多部未華子(35)主演の『つばさ』(09年度前期)の13.8%だった。だが、両ドラマとも、放送は月~土の朝8時15分スタートだった時期の作品(現在は月~金の朝8時スタート)。

「『ウェルかめ』や『つばさ』は放送開始時間が遅く、通学・通勤する人が視聴できないという“ハンデ”があった作品。NHKはより多くの人に見てもらおうと、2010年に朝ドラの放送時間を8時からに時間を早めたんです。『おむすび』は8時開始という『ウェルかめ』や『つばさ』と比較すると優位な条件にあるのに、12%台という低い数字を出してしまったと。

 現在も視聴率はさほど回復しておらず、さらにここから視聴者離れがあれば……事実上の断トツ最低の視聴率となってしまうかもしれませんね」(同)

『おむすび』での橋本は目の下のクマが目立つシーンも多く、その多忙ぶりを心配する声もあったが、さらにここにきての文春砲――“1000年に一人の逸材”は、この危機を乗り越えられるだろうか。