橋本環奈(25)主演の朝ドラ『おむすび』(NHK大阪放送局制作)は、第1週の世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)の週平均は16.1%だったが、なかなか進まない物語やギャルが不評で数字が下がり、第4週は12%台に落ち込む回も。阪神・淡路大震災が描かれた第5週で、なんとか14%台に回復したが、この調子は長くは続かなさそうだ。

 同ドラマは、平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本)が、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく平成青春グラフィティ。米田家が神戸で大地震に見舞われた回想シーンでは、朝ドラにしては踏み込んだリアルな震災現場の描写が話題になったがーー。

 第5週「あの日のこと」(10月28日~11月1日)は、糸島フェスティバルが終わって海辺でたたずんでいた結(橋本)は、翔也(佐野勇斗/26)から「いつも寂しそうな顔してた。なんでそんな顔すんだ?」と問われ、たぶん9年前のあの日、1995年1月17日からだとし、神戸に住んでいた6歳の頃の思い出を語る。

 米田家では、祖父・永吉(松平健/70)の音頭で糸島フェスティバルの打ち上げの宴会が開かれ、ハギャレンのメンバーや糸島の仲間など関係者大勢が集まる。結も翔也とともに参加するが、姉・歩(仲里依紗/35)は参加せず自分の部屋に閉じこもる。台所では、母・愛子(麻生久美子/46)が糸島に移住した時のことを思い出し……という展開。

 避難所の様子や歩の親友・真紀(大島美優/14)の安否などリアルで重い描写があったが、X上では、《祖父ちゃんやハギャレンを投入して空気を変えるの、視聴者に重苦しい気持ちのまま1日を過ごさせまいとする制作側の配慮がうかがえる》など、お気楽キャラの永吉や宴会シーンが、重い気分を軽くさせる流れに称賛の声が集まった。