■パワハラ報道を事務所は否定したが…
『おむすび』は、序盤の本筋でもあった“ギャル編”が朝ドラの視聴層と合わず、物語に大きな起伏も少なかったこと、ご都合主義的な展開もあったことから評判がよくなかった。10月24日放送回では、視聴率12.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と、朝ドラとしては考えられない低い数字となっている。
その後、視聴率は13%台を推移していたが、11月4日放送回では世帯12.5%を記録。同番組ワースト2位の数字となってしまった。
「『おむすび』の低視聴率に関しては、主演の橋本さんが10月31日発売の『週刊文春』(文藝春秋)でパワハラ疑惑が報じられたことを心配する声も多くありますよね。震災をしっかりと描いたところで数字を戻していたところだったのに、『文春』報道後にワースト2位の数字が出てしまったと……。
橋本さんは明るく元気で、イメージが抜群によかっただけに、報道を受けて“幻滅した”“もうドラマを観ない”といった声も出てきてしまっていますね」(前出のテレビ誌編集者)
『文春』は、橋本が所属事務所のマネジャーに《壮絶パワハラ》をしていて、その影響で少なくとも8人のマネジャーが退職したと報道。記事の中で所属事務所「ディスカバリー・ネクスト」の伊藤功社長はパワハラの件などを否定しているが、『文春』は複数の関係者による証言や、橋本は「(マネジャーが)使えねぇ」が口癖という話など、橋本の好感度が落ちてしまいそうな多くの話を報じている。
この報道に、橋本の所属事務所はHP上で社長名義の“反論文”を掲載。『文春』が報じた橋本のパワハラ行為・発言を《事実無根であり明らかに事実と異なる内容であると断言致します》と完全否定し、橋本の人柄の良さ、誠実さを伝えた。
一方で《これら記事にあったスタッフへの発言に関しては橋本環奈ではなく私が発したものであるとすればまだ理解できますし、私は確かにスタッフへ厳しく指導したり窘めたりする事はあります》という文言から、SNSでは《つまり、社長がパワハラしているということ?》といったコメントも寄せられており、新たな火種を生む結果にもなっている。
いずれにしても『文春』の報道のダメージは大きく、『おむすび』の視聴者からも、
《事実は知らないが、主役のパワハラ疑惑で妻はもう見ないとのこと。個人的に岡本夏美さん(※結の友人・スズリン役)が可愛いと思うのでそれを見たい》
《パワハラ疑惑はどうなのですか》
《橋本環奈ってパワハラしてたのか...朝ドラ楽しみにしてるけど見る気失せるな》
といった声が上がってしまっている。
「朝ドラの平均視聴率ワースト記録は、1位が倉科カナさん(36)主演の『ウェルかめ』(09年度後期)の13.5%です。『おむすび』はすでに12%台の回もあることから、記録を更新してしまうのでは……という懸念もありますよね。再燃している脚本への批判に加えて、パワハラ報道の余波を感じさせる視聴者からの声など、今後も苦戦を強いられることになりそうですね」(前同)
一時期は沈静化していたハッシュタグ《#おむすび反省会》も復活しつつある『おむすび』。ここから視聴者離れを食い止めることはできるだろうか――。