■チュート徳井のリアルな発言

 SNS、ネットには多数の厳しい意見も寄せられており、簡単ではないと思われる松本の復帰。一部では、年明け、NGK(なんばグランド花月)でのダウンタウンでの復帰話が報じらているが――。

「まずは、浜田雅功さん(61)とともにダウンタウンで、吉本興業の象徴であるNGKでの復帰というのはきれいな気がしますよね。ただ、地上波テレビへの復帰となると、やはりハードルは低くないでしょう。

 11月9日、松本さんの後輩のチュートリアルの徳井義実さん(49)が、出演する情報番組『せやねん!』(MBS)の中で、“テレビって、復帰したからってすぐ戻れるわけではない。準備がやっぱり”と発言していました。徳井さんは税金の申告漏れ問題で活動を自粛していた過去があり、復帰後もなかなかテレビには戻れませんでしたから、非常にリアル感がある発言でしたね」(前出の民放キー局関係者)

 徳井が言った《復帰したからってすぐ戻れるわけではない》理由――それはスポンサー問題だ。前出の民放キー局関係者が続ける。

「現在、“テレビ不況”は進むばかりで毎年、とんでもない額の広告収入が減っていっています。そんなテレビ界にあって、クライアントの言うことは絶対。そして、キー局にCMを出稿してくれる大手企業はコンプライアンスに反するようなこと、世間からバッシングの声が出るようなことはとにかく嫌がります。今は、SNSで企業に直接クレームが入る時代ですからね。だから、文春との裁判が和解に至ったといえども、一般の方から厳しい声が噴出してしまっている松本さんのテレビ復帰は簡単ではないと。

 ただその一方で……松本さんも、スポンサーの顔色ばかり見ているテレビ局とは今後、ある程度の距離を取りたいと考えている、ともささやかれているんです。松本さん側が『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)に抗議したのも、テレビへの不信感が積もった結果だといいますね」

 7月11日発売の『週刊文春』では、松本の代理人である田代政弘弁護士が、探偵を雇って告発者であるA子さんを尾行したり、証人として出廷するのを止めさせようと水面下で交渉していたなどと報道。

 同日放送の『ミヤネ屋』でこの件を取り上げた際、コメンテーターで医師のおおたわ史絵氏(60)が《元編集長女性が出てきたり、Xさんが出てきたりとか、ありとあらゆる手を使って、とにかくA子さんに(出廷を)あきらめさせようとしているという図式だけは、はっきり私にもわかってる感じ》とコメントしたが、松本側はこれを問題視。

《不適切な偏向報道及び事実に反する内容の報道があったことを確認いたしました》とし、《同日の報道内容のみならず、今日に至るまでの「情報ライブ ミヤネ屋」における報道内容が、松本氏の名誉権の侵害を助長する内容であることに疑いを差し挟む余地はなく、貴局に対し、強く抗議を申し入れます》と主張した。

 松本も田代弁護士らの抗議文をXにポストして『ミヤネ屋』に抗議する姿勢を見せた。

 一方の読売テレビは7月17日に《当番組では週刊文春側、松本氏側、双方の主張を紹介し、公平・中立な報道に努めています》とコメントを発表。同月25日には読売テレビの松田陽三社長(65)が《番組内での訂正の予定はありません。報道局でも訂正する必要はないという判断です》とした。