■組まれたセットが「イメージと違う」で帰る

 ドラマ『ディアスポリス』公式サイトのアオリ文には《原作が連載された当時からリアルタイムで購読していた松田は、もし映像化することがあれば、主人公・久保塚役を演じたいと熱望していた!》とあるが、その熱量の高さが災いしたようだ。

「ロケでの撮影でセットが組まれていたそうですが、現場に着いた松田さんは“自分が考えていたのとイメージが全然違う”と憤り、“これではできない。帰ります”と言って帰ってしまったそうです。

 必死の説得の結果、セットも修正してドラマのお蔵入りは免れたものの、このワガママぶりにTBSサイドは激怒したという。別で映画がお蔵入りしたこともあったといい、一連の松田さんの振る舞いが業界中に一気に知れ渡ってしまい、“もうアイツを起用するのは止めよう”とブラックリスト入りした、と言われていますね」(前出の芸能プロ関係者)

 こうした悪評の結果、松田はCM業こそあれど、2016年を最後にテレビドラマや映画の仕事が激減。

 2018年に、2005・07年に放送され松田が主要キャラだった『花より男子』(TBS系)の続編ドラマ『花のち晴れ』の終盤にゲスト出演があった程度で、本格的に地上波ドラマ“復帰”を果たしたのは2019年1月クールの北川景子(36)主演作『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)だった。

 映画についても、2019年公開の『東京喰種 トーキョーグール【S】』と、やはり3年ほど間が空いている。

「悪評がとどろき、ドラマや映画の仕事を失っていた感があった松田さんですが、徐々にほとぼりが冷めて、戻ってきている感じでした。

 しかし、今回の飛行機トラブルを起こし、それが大々的に報じられてしまった。“ガソリンバーナー”は雪山に欠かせないアイテムだし、もちろん松田さんサイドにも言い分はあったでしょうが、それで飛行機を遅らせて他の乗客に迷惑をかけてしまったのは、社会人として完全にアウトですよね……。

 2016年の騒動から7年ですが、“相変わらず性根は変わってないのかなぁ”と芸能界では言われてしまっていますね……」(前同)

 偉大な俳優・松田優作さんを父に持つ松田翔太だが、今後の俳優業の見通しは――。