かつてジャニーズ事務所に在籍し、ジャニーズJr.として活動した石垣大祐さん(39)と高橋竜さん(33)。
石垣さんは、Jr.内ユニット・FIVEやQuestion?でキーボードを担当。『ザ少年倶楽部』(NHK)のバックバンド演奏などを手掛けた。
一方の高橋さんは、ユニット・MADEやThey武道のメンバーとしてKinKiKids、滝沢秀明氏(43)、嵐、NEWSなどのバックダンサーを務めた。
現在、石垣さんは東京・池袋でカラオケバーを、高橋さんは埼玉・川口で居酒屋を経営しているというが、世代も、バンドとダンサーという立場も違う2人が今、トークライブの開催を検討しているという。
事務所在籍時は「言ってもカットされることことばかりだった」という2人。今後のトークライブではあっと驚くような話も出てくるのかもしれないが、“事務所愛”あふれる両者に今回、在籍時の先輩との関係性や思い出を語ってもらった――。
■少年隊・植草克秀の楽屋に呼び出されて「もう終わった」
――印象的だった先輩との思い出やエピソードはありますでしょうか?
高橋 僕、少年隊の錦織(一清)さんに可愛がってもらってたんですよね。2007年から辞めるまでずっと。毎年、『プレゾン(PLAYZONE ※少年隊が立ち上げ、その後はジャニーズの後輩が交代で主演を務めた舞台作品)』出てたので。それで当時、植草(克秀)さんの息子も出てたんですよね。(樋口)裕太って言うんですけど、裕太がまだ中学上がったばっかりぐらいのときで。大阪に遠征行ったんです。
裕太の周りは全員年上でしたけど、ただ、植草さんの息子だから、ポジションはやっぱり良いじゃないですか……。そのときは2週間のホテル暮らしで外出も自由にできないし、遊ぶが場所ない。でも、ホテルの中にプールはあったんです。それで裕太に「おまえ、暇だろうからプールでも行く?」って誘って、プールに連れて行ったんですよね。
次の日、楽屋にいたら植草さんのマネジャーが入ってきて「竜、植草さんが呼んでる」って。「なんかやったか……俺」って思って。「失礼しまーす」って植草さんの楽屋に入ったら、「おぉ、座れ」って。「あぁ……もう終わった。俺のジャニーズ人生は大阪で終わった……」って思いましたね。
そしたら(植草が)「裕太のこと可愛がってくれるらしいじゃないか」って。その“可愛がって”もどっちの可愛がってなのかって(笑)。
だから、「ちょっと暇そうだったんで、遊びにつき合ってもらったくらいなんですけど」って言ったら、「ありがとう」って桐の箱をパッと出されて、当時2万円ぐらいした「太陽のタマゴ」っていうマンゴーをくれたんです。
――植草さんは高橋さんに御礼がしたかったんですね。
高橋 そうですね。家に戻って母ちゃんに渡したら、「私たちみたいな貧乏人が食べるものじゃないのよ」って。「ただ、置いておいても悪くなっちゃうだけだから、今日食べちゃおう」って剥いて食べたら、「この食べ物はもう美味すぎる」と感動していましたね。驚くべき美味しさでした。
あれはすごいビビりましたけど、少年隊つながりではそんなことがありました。
――石垣さんにとって印象的な先輩は?
石垣 印象的だったのは堂本剛くんがソロツアーを初めてやったときに、プロのバンドさんと一緒にやらせてもらったことですね。みんながみんなプロの中でやらせてもらえるすごい貴重な体験で「すっげー!」ってなりました。
(剛から)「おまえら、オリジナル曲とかあんの?」って聞かれて「あります」って答えたら、「明日やっていいよ」って言ってくれて、アリーナクラスの場所でやらせていただきました。そのツアー終わって俺、初めて「バンドって超ヤバい、面白い」って思ったかもしれないです。
高橋 剛くんってノリの部分も強いですよね。
石垣 本当に。だって大阪城ホールとかでライブやる日、昼間に普通に楽器持って路上でやったりして。それを撮っておいて、その日のライブで流したりするんです。ぶっ飛んでますよ。自由なんです。いわゆるジャニーズっぽくはない。