■WEST.が強行突破をし……

――4~5年は誰もデビューできないような時期もありましたよね。

石垣 ジャニーさんも“あんまりデビューさせたくない”みたいな気持ちがあったようです。ジャニーさんはデビュー組のことは見なかったですし、デビューしたら離れていくんですよ。また、“デビューしたら責任も全部自分たちが負う。今よりも仕事も減るよ”というような考え方もあったみたいです。

 でも、当たり前ですが、Jr.たちはデビューしたいですよね。

高橋 関西のWEST.は強行突破で……。

石垣 最初4人でしたからね(※当初は中間淳太桐山照史重岡大毅小瀧望の4人グループだったが、メンバーがジャニー氏を説得して濵田崇裕神山智洋藤井流星を加えた7人でデビューすることになった)。

 そこからたぶん、ジャニーさんは、“じゃあいいよ、別に”みたいな感じになったと思うんですよ。そういうことやっちゃうとヘソ曲げる人。タレントの思い通りにしたらダメなんです。“タレントが口を挟むことじゃねぇんだよ”みたいなところはあったのではないでしょうか。

高橋 世界一怖いヘソ曲げですよね。また、もともと関西は管轄が違いましたしね。

――お2人は、デビューできないから退所したという部分もあったのでしょうか?

石垣 “もういいかな”みたいな気持ちはありましたね。最後のほうなんて俺、ライブしかしてなかったし……。、最後に「じゃあ、これやって辞めよう」って、普通にマネジャーに連絡して辞めましたね。

 でも、辞めたのに次の年にまた事務所から声をかけられて。またライブができるという(笑)。その時は、“プロのミュージシャンとして呼ばれるなら全然いいじゃん”って思いましたよね。

 内(博貴)くんに半年以上前からスケジュール抑えられて。「出てくれ」って。「出れるの?」って聞いたら、「出れるやろ」って。彼が戦ってくれたのかもしれないですね。「絶対、石垣じゃなきゃいけない」って言ってくれたかもしれなくて、ありがたいですよね。

 辞めて、すぐにジャニーズのイベントに出る人はあんまりいないと思うんですけど、最近になってちょっと変わってきたんじゃないですかね。これが本来あるべきだと思うんですよね。

優しい笑顔で語る石垣さん  撮影/小島愛子

――マネージャーをやっている元Jr.の人もいるんですよね。

石垣 そういう人もいますよね。タレント辞めるときに「じゃあ会社入る?」って声をかけられる。

高橋 振付チームにも入ってますもんね。

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 そしてトークは、ジャニー喜多川氏の問題や、事務所にいたからこそ学んだことなどに移っていった。