11月19日、大晦日の『第75回NHK紅白歌合戦』の出場者発表会見が同局で行なわれた。旧ジャニーズ事務所からタレントのマネジメント業務などを引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT所属アーティストの出場者はゼロ。2年連続で旧ジャニーズ勢不在の『紅白』となる。

「NHKはジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を重く受け止め、昨年9月から旧ジャニーズ事務所およびSTARTO社タレントの新規起用を停止していた。それが、先の10月16日に起用再開を発表したことで『紅白』出場の可能性が浮上していましたが、結局、誰も出場することはなかったと。

 これまで、『紅白』サイドは数字が期待できる大人気のSnow Manにはどうしても出場してほしくてオファーをかけていたこと、それが『NHKスペシャル』の放送によりご破算になりそうなことなどが言われていましたね」(夕刊紙デスク)

『Nスペ』枠では10月20日、ドキュメント番組『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』を放送。あらためてジャニー氏の過去を追及した内容は、大きな波紋を呼んだ。

 これを受けて『紅白』からオファーを受けていたSnow Manのメンバーは、世間、特にSNSでジャニー氏の件と関連付けられることを “避けたい”と考えたといわれ、『紅白』の出場や、「同局の歌番組『Venue101』から来ていたオファーも断わった、と聞こえてきている」(前同)というのだ。

 11月19日に行なわれた『紅白』発表会見にて、制作統括を務める大塚信弘氏はSTARTO社と『紅白』出場を巡る交渉をした事実を認めたうえで、『Nスペ』の件は「(交渉に)影響はなかったです」とコメント。また、今後、追加でSTARTO社のタレントの出演が発表される可能性は「ない」と明言している。

「SNS、ネットではファンからの“『Nスペ』が関係ないワケがない”という声が多く上がっていますね……。

 NHKはSnow Manだけでなく、STARTO社からもう1組出場させたいと同社と交渉に臨んでいたとも言われていますが、結果的に出場はゼロだった。この背景には、STARTO社所属のタレントに、自発的に『紅白』に出場したいというグループが1組もいなかったから、ともささやかれていますね」(芸能プロ関係者)

 STARTO社はタレントを細かにサポート、プロデュースするマネジメント契約ではなく、タレントの意向が最優先されるエージェント契約をメインとしている。

「STARTO社は基本的に、旧ジャニーズ事務所がそうだったような、“Snow Manに出てほしいなら一緒にSixTONESもどうですか”というような“交渉”をしないといいます。

 その一方で、タレントの意向を優先する事務所ですから、アーティストサイドに聞き取りをしたうえで彼らが“『紅白』に出たい”と自分から主張してきた場合は、NHKとの交渉をサポートするつもりでもあったと。

 ところが、『紅白』への出場意欲があるアーティスト、グループは1組もいなかったと聞こえてきています。そのため、最有力候補だったSnow Man以外に言われていたSixTONESやなにわ男子King&Princeなども出場しないと」(前同)