『メルカリ』上でも横行する“手作り石けん”の取引、広報に直撃

 一般大手フリマアプリ『メルカリ』上でも、“手作り石けん”の取引は少なくない。SNS上でも、メルカリ上で手作り石けんを売買するにあたって、“グレーな宣伝文句”が横行しているのだという──。前出の医療系ライターが指摘する。

「メルカリの規約において、『コスメ・化粧品の取引ガイドライン』で禁止する出品物の項に“許可なく製造された手作りの化粧品類”と明記されていますが、そのあたりが“グレー”な商品が出品されているのが散見されます。結局、”あくまでも雑貨ならいいでしょ”という理屈はNHKと同じです」

 メルカリ上で“手作り石けん”を検索すると、《オートミール石鹸》《よもぎ石鹸》《ハニーソープ》など、“自然素材”をうたうものが複数ヒット。さらにそれらの商品説明欄を見てみると、

《化粧品・医療品・医療部外品のいずれにも該当しません》
《出品されている石鹸は【化粧石鹸】ではありません。【雑貨】として出品しております》
《※あくまで雑貨としての販売です》

 など「雑貨」であることを強調しつつも、

《皮脂や汚れをしっかり落としてくれます》
《愛用者は肌が明るくなったり、キメが整ったりと、さまざまな効果を実感しています》
《全身にお使いいただけます》

 と、どう見ても“化粧品使用”を前提とするものも見受けられる。

 フリマアプリはあくまでも“個人間売買のためのプラットフォーム”であり、利用者の“自己責任”に委ねられる部分が大きい。“雑貨”を主張する手作り石けんの出品ページにも、「一切の責任を負いかねます」という注意書きがなされているが……。メルカリではどう考えているのか、本サイトが広報の話を聞くと、前提として「出品物に関しましては、多様な価値観によるさまざまなご意見があるものと認識しております」としたうえで、「薬機法に照らし、ガイドラインに定めた『許可なく製造された手作りの化粧品』に該当する商品については、商品削除等を行っております」と回答する。

 ただし、グレーな出品の削除については「個別の出品物に対する対応方針等については、本件にかかわらずコメントは差し控えさせていただいております」と明言を避けた。

 被害を受ける可能性があるため、十分に気をつけなければならない。