港社長「制作側は上垣アナウンサーのデビューの奮闘ぶりを伝えたいという思いで」

 上垣アナは、4月20日放送の『FNS明石家さんまの推しアナGP』にて地上波デビュー。その穏やかな佇まいと風格に、明石家さんま(69)からは「ベテラン! 入社15年目?」と早速イジられた後、「局長みたいな顔」という理由で、FNS系列局とフジテレビのアナウンサー総勢40人のなかから“推しアナグランプリ”に輝いた注目株だ。

 俳句が趣味で昭和歌謡好きという渋さも相まって、たしかに“ベテラン感”のある上垣アナだが、前述のXで《めざまし土曜日での先輩アナたちから上垣アナへのイジリ全然笑えない件》として取り上げられると、

《この嫌味ある言い方まじでトゲありすぎだろ》
《本当に不愉快》
《あれはイジりって言うかイジメだよな…》

 などと批判が殺到。

「問題の動画では、上垣アナが“(Tシャツが)似合う男になります”と言い、話が終了するかと思いきや、阿部キャスターは“甚平とか似合いそう”と話を再展開。それに対し、上垣アナが“確かに、作務衣とか一時期着ようと思った時期あります”と柔らかく答えたものの、スタジオではクスクス笑いが。

 さらに生田アナが“23歳なんだよね?”と“確認”すると、阿部キャスターが“違うんじゃないですか”とツッコんだり、2001年生まれだという上垣アナに“信じられない”“絶対嘘つきだ”と声を上げたりするなど、終始、上垣アナへの容姿イジりで盛り上がりました」(前出のWEBメディア編集者)

 X上で批判の声が殺到するなか、《むしろめっちゃかわいがってる》など3人の先輩アナを擁護する意見もあったが、ほどなく当該動画のコメント欄は閉鎖。

 この件について11月29日の定例会見で港社長も言及し、そして当該の西山アナは“新人の上垣アナも緊張を解くため”と説明したわけだが、前述のように批判が殺到したというわけだ。

 さらに、批判の中には、

《これのポイントって本来は公開されないCM中の内輪ネタだったのに、これが面白いと思った制作側、内部側が自ら公開したってことなのよね》
《フジテレビの体質をよく表した事件。 今後表面上はやらなくなるだろうけど、体質はなかなか変わらない》

 という意見も――。

 制作会社幹部は話す。

「“キクちゃん”の愛称で親しまれる西山アナは1992年入社の大ベテランです。『めざましテレビ』の“きょうのわんこ”のナレーションでも有名な彼女は、仕事もできて、後輩思いでも知られる人。上垣アナの緊張を解こうと思った、というのも本当のことでしょう。しかし、その方法が容姿イジリだったことは間違いなく、しかも、その程度が第3者から見れば“いじめ”とも感じられるものだった。

 このことに厳しい声が上がるのは仕方のないことでしょうが、同時に大きな問題は、SNSの声にもあるように、この映像が公になっていることだと考えられます。容姿イジリはいけないことですが、他の企業で絶対ないかと言われたらそんなことはないでしょう。第3者から見たらいじめでも、信頼関係のある両者の間では問題ない場合もある。フジテレビで問題なのは、これが多くの人が見ることができるYouTubeのコンテンツになっていることですよね」

 港社長は前述の定例会見で「制作側は上垣アナウンサーのデビューの奮闘ぶりを伝えたいという思いで動画を公開したと聞いています」と話していたわけだが、

「ある意味ではすごい奮闘ぶりだったわけですが……ただ、問題の動画は、しっかりと判断できる人が見れば“炎上する可能性が高いから公開するのはやめよう”と思えるものですよね。そして、容姿イジリは決して褒められないですが、あれはCM中のやりとりであって、本来なら外に出るものではなかった。だから、3人の先輩アナたちも超のつくほどフランクなやり取りをしているんですよね。

 本来は出ないものが出た、さらに出てはいけないものが出て、大炎上してしまったと。その背景には“動画コンテンツをどんどん出さざるを得ない事情”と“深刻な人不足”があるといいますね」(前同)