■健康重視ならキムチを追加

 おでんのアレンジ方法は人それぞれだろうが、田沢氏がオススメするのは、こんなちょい足しレシピだ。

「はんぺんなどの練り物にスライスチーズを載せて、濃厚にしてもおいしいですね。セブンの鶏団子には、キムチがよく合います」

 栄養学的観点からも、キムチのアレンジはピッタリだと、管理栄養士の望月理恵子氏も太鼓判を押す。

「唐辛子で代謝も上がり、血行が良くなります。腸内環境を整えられるという点も良いですね」  

 ちょっぴり豪華なおかずにしたいなら、追加の具も要検討だ。

「洋風おでんを楽しみたいなら、ポトフにするのもいいですね。ウインナーを入れてケチャップを付けてもいいですし、タコやジャガイモを、おでんだしに加えるのもオススメです」(前出の田沢氏)

 だしそのものにアレンジを施すのもありだと、前出の望月氏は言う。

「おでんにゴマ油をひと回し入れるゴマ風味おでんなら、ゴマの香りで食欲増進につながります。悪玉コレステロールを減らすので、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中の予防に効果が期待できますよ」

 財布に優しく、調理は簡単、さらにアレンジも自由自在。

 自分好みの、おでんを見つけてみては?

田沢竜次(たざわ・りゅうじ)
元祖B級グルメライターとして活躍。映画評、書評、60~70年代B級カルチャーなどにも精通する。著書に『B級グルメ大当りガイド』『ニッポン映画戦後50年』など。

望月理恵子(もちづき・りえこ)
管理栄養士、健康検定協会理事長。「根拠のある情報から、栄養・健康をサポートする」ことを目的に、健康効果のある食事の提案、レシピ開発を行う株式会社Luceを運営。プライベートジムRIZAP立ち上げ時の栄養監修や服部栄養専門学校特別講師、山野美容芸術短期大学講師、小田原銀座クリニック栄養顧問など幅広い活動を行っている。