■トラブル多発、BPO案件も…それでも『アッコにおまかせ!』が終わらないワケ

『アッコにおまかせ!』は今年10月で放送開始40年の節目を迎えた長寿番組だが、トラブルも多かった。

 2014年3月9日の放送では、ゴーストライターに作ってもらった曲を自分の作としていた作曲家の佐村河内守氏(60)の謝罪会見を取り上げた際、「普通に会話が成立」というナレーションなどがあった。

 これに対して佐村河内氏は「聴覚障害者を装って記者会見に臨んだかのような印象を与え、申立人の名誉を著しく侵害した」とBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害を申し立て、番組は15年11月にBPOから人権侵害の指摘と是正勧告を受けている。

 21年3月の放送では、カンニング竹山(53)が新型コロナウイルスに関する東京都の啓発用YouTube動画に言及。小池百合子都知事(72)らが出演する動画について「全部じゃないけど、そのうちの1本に4.7億円の税金が使われている」と指摘した。

 ところが、この金額についてはその日の番組内で「動画制作費ではなく、広告全体の経費でした」とすぐに訂正が入り、都からも抗議を受けてしまった。

 さらに今年8月11月には、和田がパリ五輪女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手(26)選手を“トド”にたとえたことが猛批判され、翌週の放送で和田自らが「リスペクトが足らなかったと思っております。申し訳ありませんでした」と謝罪する事態に。

「『アッコにおまかせ!』は、74歳になる和田さんの体調面や出演者による不適切発言で、打ち切り話がたびたび言われてきましたが、今年9月、女性週刊誌では和田の“トド発言”がトドメとなって、同番組が来春に番組終了すると報じられるほどでしたね。もっとも、定例会見で打ち切り報道は明確に否定されましたが」(前出のTBS関係者)

 TBSの合田隆信専務は9月25日開催の定例記者会見で「(『アッコ』来春終了は)全く事実ではございません。強く言っておきます」と断言している。

「TBS上層部の人間が“終了説”を強く否定したことに加え、和田さんは業界の大手プロダクション『ホリプロ』所属で、芸能界の誰もがひれ伏す大御所タレントでもあります。TBSの日曜日のお昼を牽引してきた功労者でもあり、和田さん側からの申し入れがない限り、TBS側が『アッコにおまかせ!!』の終了を決めることはあり得ない、ともっぱらですね。

 テレビ朝日に多大な貢献をしてきた黒柳徹子さん(91)の番組『徹子の部屋』が、局側の都合で終了することはない、と言われているのと同じですよね。TBS局内では、『アッコにおまかせ!』は和田さんが“もう辞めたい”と言わない限り、“アッコさんが元気な限り永遠に続く”と言われていますね……」(前同)

 宇内アナは今月でいなくなるが、『アッコにおまかせ!』はまだまだ続きそうだ。