鈴鹿央士(24)と松本穂香(27)がダブル主演する月9ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系/月曜午後9時)の第10話が、12月9日に放送される。これまで、豪華キャストを揃えた話題作が多かった同枠。本作は大ヒットとはならなかったが、視聴者から高評価を受けている。
同ドラマは、都戸利津氏の同名コミック(白泉社)が原作。貧乏探偵・祝左右馬(鈴鹿)と、嘘を聞き分ける能力を持つ助手・浦部鹿乃子(松本)が難事件を解決していく、昭和初期が舞台のレトロ・ミステリー。月9ドラマ史上、類を見ない世界観×異色コンビの作品とうたっていたが、実は次の時代を見据えた意欲作かもしれない。
2日放送の第9話は、藤島千代(片山友希/27)の知り合いだという、依頼主・実原久(余貴美子/68)が探偵事務所に訪ねて来る。久の娘・依里(吉田美佳子/25)は25年前、久の夫の書生である山岡乙吉と恋に落ち、親が縁談を決めた男性との結婚式当日に、駆け落ちしてしまったという。
実原家の弁護士が依里を探すが、駆け落ち後、一人の子どもを産んだ後に亡くなっていた。弁護士が子どもを探すために新聞広告を出すと、依里の一人息子だと名乗る徳田史郎(濱尾ノリタカ/25)と本条皐月(野村康太/21)が現れる。久の依頼は、左右馬に本当の子どもを見極めてほしいというもので……という展開
一話完結が基本で、いま主流の考察で次週へと引っ張る作品でないせいか、世帯視聴率の全話平均が6.4%(第8話放送現在)、配信サービス・TVerのお気に入り登録数が71.4万(12月8日午後1時現在)と、ともに堅調といったところ。正直、大ヒット作品ではない。