■本命は爆笑問題・太田、大穴は……

 過去には松本本人が太田を『M-1』の審査員に指名したこともあった。

 22年9月放送の『FNSラフ&ミュージック』(フジテレビ系)で、松本が「『M-1』の審査員とかやらへんの?」と呼びかけると、太田は「やらないですよ! 審査員なんてできないですもん。どうせボケちゃうし。こういう空気になっちゃうし。絶対、我慢できないもん。1点とか入れちゃう」と断わりを入れていた。

「太田さんは、松本さんと同格かと言えばそうではないでしょうが、日本中の誰もが知る人気芸人ですよね。それに月1回の事務所ライブには新ネタを下ろしますし、テレビ番組で漫才を披露する“バリバリ現役”であることも大きいですよね」(前出の放送作家)

 12月2日、太田と妻で所属事務所社長の太田光代氏(60)が都内で開催された「日本ネーミング大賞2024」に出席。記者に『M-1』の審査員就任について問われた太田は「とてもじゃないけど審査できるようなあれじゃないんで。たぶん僕がやったら大変な批判がくる」「選挙特番より怖いです。『M-1』の審査員は」とあらためて否定していた。

「10月12日放送のお笑い特番『お笑いの日2024』(TBS系)にも太田さんはサプライズ出演していましたが、“松本さんの代打”的な出演だったとささやかれています。そういった意味でも年齢的、格的にも『M-1』の審査員に相応しいでしょう。

 ただ、太田さん本人が否定していますし……サプライズ感はないですよね。ある意味、順当ですからね。太田さんが本命であるならば、“大穴”として名前が挙がるのが霜降り明星粗品さん(31)です」(前同)

 霜降り明星は2018年の『M-1』で平成生まれのコンビとして初の優勝を飾り、最年少記録も更新するという偉業を成し遂げた。また、粗品は翌19年の『R-1ぐらんぷり』(カンテレ・フジテレビ系)でも優勝している。

「最近は、YouTubeの『1人賛否』での毒舌や全方位に好戦的な姿勢を見せたり、総合司会を務めた『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)の裏ではフジのスタッフに激怒したと報じられるなど、“暴れん坊”なイメージが先行していますが、粗品さんの実力は芸人の多くが認めるところ。

 霜降り明星は今でも劇場でしっかり漫才をやっていて、ルミネでも必ず爆笑をかっさらうといいます。2002年から2010年まで『M-1』の審査員を務めた中田カウスさん(75)も粗品さんの力を認めているそうです。

 ただ、まだまだ若手ですし、生放送で何をしでかすかわからない一面もある。そういった意味でも、あくまでも“大穴”だと。

 一方で太田さんの対抗馬、もう1人の本命だと目されているのがオードリー若林正恭さん(46)なんです」(同)