■第1位は、ドラマ界で語られるTverビジネスの闇

1位 目黒蓮は7148万回、深澤辰哉も初回400万回再生「Snow Manは回るから」ドラマ界で語られるTverビジネスの闇

 リアルタイムでドラマを視聴する人が減っている昨今、無料見逃し配信サービスの『TVer』で作品を楽しむ人が増えた。現在放送中の10月クールのドラマでは、Snow Man深澤辰哉(32)が重要なポジションで出演している、松本若菜(40)主演の連続ドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系/木曜夜10時~)が、同サービスでも“深澤効果”で人気を博している――。

『わたしの宝物』は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にしたドラマ。深澤は主人公・神崎美羽(松本)の幼馴染であり、彼女が既婚者と知りながら一夜の過ちを犯し、妊娠させてしまった青年・冬月稜を演じている。

 ドラマ『わたしの宝物』は、10月31日に第1話のTVerでの再生数が400万回を突破。お気に入り登録者数も、現在放送中の10月期ドラマでは1位の113.5万人(11月23日10時時点)だ。

 その一方で、リアルタイムの視聴率は決して高くはない。現在のテレビ界では13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率を重視しているとされるが、『わたしの宝物』のコア視聴率は11月14日放送の第5話が1.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。同時間帯に放送されている人気バラエティ番組『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)のコア3.5%と比べると、倍以上の開きがある。また、『わたしの宝物』よりも視聴率の高いドラマはいくつもある。

 また、作品の評価も、

《冬月役のsnowmanの人が優しそうでいい人ではあるんだけど、久々に会ってお互いに想いが再燃したとしても、すぐに体の関係になるようなタイプには全然見えない》
《ん〜個人的には夫のモラハラも悪かったから仕方ないって意見は×なんだけど。不倫を正当化してるだけでそれとコレは別だろ》

 など、厳しい意見も出ている。

 TVerの再生数は物凄いが、リアルタイムに見ている人はそう多くない――こうしたどこか“違和感”も感じるようなこの状況にドラマ制作会社関係者は、「実は、TVerの再生数は、作品に対するリアルな評価とは言えないところがあるんですよね……」と言い、こう続ける。

「TVerは、1人の視聴者が複数回見てもそれがカウントされていくシステムになっているといいます。そこには“上限”があるとされますが……好きなアイドルグループやタレントがいるファンは“推し活”の一環として、1人で何回もTVerで彼らが出ている作品を回すことがあるんですよね。

 その結果、再生数が跳ね上がり、“○○万再生突破!”という感じで放送局側が宣伝を打てるんです。そして、Snow Manは多数のファンを持つ大人気グループのため、そういった“推し活再生”が顕著だと言われています。それもあって今、Snow Manのメンバーに多くのテレビ番組出演のオファーが届いているそうですよ。

 直前の7月期ドラマの数字からも、“Snow Manドラマ”の異次元の人気が分かります」(前同)