■朝子・杉咲花に降りかかる不幸

 今後を予想すると、鉄平(神木)は朝子(杉咲)と良好な関係を築いていくも、ハル(中嶋)は進平(斎藤)を失ったうえ一平(國村)が倒れたため、荒木家と誠を守るためリナ(池田)との再婚をすすめるのではないだろうか。家のため、生活のため、夫を亡くした妻がその兄弟と再婚することは、当時の時代背景的にあり得ない話ではない。

 さらに、虎次郎(前原)はそれを知り、以前から思いを寄せていた朝子と鉄平の仲を裂くべく、“良からぬ噂”を流すのではないか。その結果、2人の関係はギクシャクしてしまい、鉄平はリナと結婚。その後、リナが端島に来た理由らしき福岡のヤクザとのトラブルに巻き込まれることになるのではないか。

 X上でも《公式サイトの予告を観るとこんな感じか? 進平死亡→廃坑となり朝子は鉄平に再会を誓い一旦端島を出る。鉄平は残ったリナと誠を支える。1965年ヤクザがリナを追って島へ。鉄平はリナと誠を連れて脱出。朝子が島に帰って来ると鉄平は行方不明に?》などと、多くの考察の声で盛り上がっている。

 好きな人と結ばれず、その行方も知れずに別れてしまうことで、明らかに朝子がもっともツラい立場になる。それが現代のいづみ(宮本信子/79)にどうつながっていくのか、今後の見どころになっていくだろう。

 中盤以降、物語が一気に加速し、第7話の平均世帯視聴率は前回から1.1ポイント増の8.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)に跳ね上がった。スタートダッシュにつまずいたが、終わってみれば、『海に眠るダイヤモンド』が今期のベストドラマになるのかもしれない。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。