■フジに続いて日テレも千鳥に急接近

 日本テレビでは2024年4月1日から『大悟の芸人領収書』と『開演まで30秒!THEパニックGP』と、大悟MCの番組が一気に2本もスタートした。

「すでにそうなっていますが、千鳥がお笑い界の中心になっていく流れはますます加速していくでしょう。やはり、トークが面白いので各局から引っ張りだこですし、コンビ仲も良くて好感度も高い。2人で多くのCMにも出演しているし、テレビで見ない日はない。ノブさん(44)単独の仕事も『ぐるぐるナインティナイン』の『ゴチ』(19年1月~22年12月)での活躍など、印象に残っています。また、大悟さんはたまにスキャンダルが出るものの、多少のオイタは許される稀有なキャラで、不思議な安泰感がある。

 日テレもそんな大人気の千鳥を“使いたい”と急接近していると。来春に『千鳥かまいたちアワー』がゴールデンに昇格すれば、両者の関係はより密接になっていくはずです。

 これまで日テレで“西のお笑い”といえばダウンタウンでした。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)は35年にわたって続く長寿番組ですし、同番組から生まれた『絶対に笑ってはいけないシリーズ』は、大晦日の恒例の超人気特番でしたからね」(前出の制作会社関係者)

『笑ってはいけないシリーズ』は日本テレビの大晦日恒例特番となり、10年から20年まで民放トップの世帯視聴率を記録し続けた。しかし、コロナ禍での収録が難しくなり、20年を最後に放送はない。

「日テレは『笑ってはいけない』の復活を切望していました。23年はコロナも落ち着いたこともあり、松本さんと浜田雅功さん(61)が還暦を迎えるこの年に“グランドフィナーレ”的に放送し、シリーズの幕を閉じることになる――とも言われていたんです。しかし結局、調整がつかずに制作が見送られたといいます。

 さらに24年1月8日には松本さんが裁判に注力するため芸能活動を休止。『笑ってはいけない』の復活は事実上不可能になってしまったと言われています」(前同)

 松本は、女性に男女の行為を強要したとする23年12月末の『週刊文春』の記事を巡り、発行元の文藝春秋などに約5億5000万円の損害賠償と訂正記事を求めた訴訟を起こした。同裁判は、11月8日に松本サイドが訴えを取り下げ、これをもって終結を迎えた。

 過去に松本を囲む飲み会に参加したと告白したセクシー女優の霜月るな(34)は裁判の決着を受け、《松ちゃん長い裁判お疲れ様でした そしてお帰りなさい これからも沢山の人に笑いを届けて下さいね 二人合わせてダウンタウン》と歓迎。松本も活動再開に向けて各方面と調整をしていると見られるが、地上波番組復帰に反対する声はいまだ根強くある。

「松本さんの地上波復帰はまだまだ見えてこないですよね。『ガキ使』も今や午後11時25分からという時間からになってしまいましたし、“『笑ってはいけない』ができないのであれば、何のために続けているのか”という厳しい声も日テレ内にはあるといいますからね……。

 そんな状況ですから、日テレもフジを追うように千鳥にシフトしようとしているのではないでしょうか」(同)

 ダウンタウン・松本の不在のなかで、テレビ界は“千鳥時代”へと突入していくようだ――。