■『ワイドナショー』視聴率は『サンジャポ』の3分の1も取れていない
12月8日の『サンジャポ』の世帯視聴率は10.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は5.7%だった。一方、同日の『ワイドナショー』は世帯3.3%、個人1.8%と、『サンジャポ』の3分の1も取れていない。
「『サンジャポ』は最新のニュースを扱い、それをテーマにスタジオ出演者がコメントしたりトークを繰り広げるスタイルで、まさに最新事情が分かる番組。事前収録の『ワイドナショー』とは鮮度が段違いですよね」(前出の制作会社関係者)
『ワイドナショー』は2019年7月21日、お笑い芸人による闇営業問題の渦中、前日の20日に元雨上がり決死隊・宮迫博之(54)とロンブー・田村亮(52)が行なわれた記者会見を受け、急遽生放送に切り替えたことがあった。
「すでに別な内容での収録は終わっていましたが、吉本芸人の中心にいる松本さんが何を言うのかに大いに注目が集まり、生で放送したんです。その結果、世帯視聴率16.7%と番組最高を更新しています。ただ、これ以降は急な生放送はありません。
23年末の『週刊文春』(文藝春秋)の記事を受け、松本さんはXに《事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす》とポストしましたが、出演は実現せず。仮に出ていたら視聴率は跳ね上がったでしょうね。フジテレビサイドの判断で出演は“NG”になったと言われていますが……」(前同)
松本は文春との裁判に注力するため1月8日に芸能活動を休止。11月8日に松本サイドが訴訟を取り下げたことで裁判は決着を迎えたものの、松本の地上波復帰はいまだに見えてこない。
「『ワイドナショー』は松本さんが始めた番組でしたが、卒業とともに注目度と視聴率が落ち、生放送の『サンジャポ』に負け続け、ついには25年春に終了に至ってしまうと。番組は最初から最後まで“松本人志ありき”で、やはり終わるのは必然だったとも言えるのではないでしょうか」(同)
扱うネタの鮮度が低い収録番組であり、松本の卒業によって注目度が著しく低下し、視聴率は壊滅的に……。一時期は大きな注目を集めた『ワイドナショー』は、その歴史に幕を下ろすことになった――。