趣里(34)主演の連続ドラマ『モンスター』(カンテレ制作・フジテレビ系/月曜よる10時)の第10話が、12月16日に放送される。亮子(趣里)と父・粒来(古田新太/59)の過去が明かされ、物語は最終章に入ったが、どうもピンとこない展開になりそうだ。

 同ドラマは新人弁護士・神波亮子が、ときに法が追いついていない現代社会の問題と向き合いながら、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう異色のリーガル・エンターテインメント。放送当初は人間や社会現象に潜むモンスターを暴く、趣里の好演が評判だったがーー。

 9日放送の第9話は、逮捕された闇バイト組織のキングと弁護士の父・粒来の接点が気になる亮子。ある日、片田舎にある美術館へ向かうと、そこには、かつて世間を騒がせた「呪いの絵」が展示されていて、作者もタイトルも分からないその絵画の前に、ひとりの男(近藤芳正/63)が座っていた。

 亮子は男から、この絵は23年前、ゴッホの『ひまわり』の連作として見つかり、世紀の大発見だと騒がれる中、贋作を疑う声が沸き起こって裁判沙汰に。訴えられた画商の弁護を担当したのが、粒来だったと聞く。一方、大草圭子法律事務所では、妊婦の横沢さくら(前田敦子/33)が亮子を訪ねてきて……という展開。

 視聴者のX上の反響は、《来週以降につながる伏線と、神波親子の過去にスポットを当てた面白い回だった。過去を縦横無尽に行き来する映像演出、よく刑事ものや探偵もので見かけるやつだけど、神波先生の子供時代と現在を違和感なくスイッチしてて、よい感じ》など、演出や構成を称賛する声が。