日米通算200勝まであと3勝と迫りながら、今季は0勝に終わった田中将大投手(36)の移籍先がようやく決まった。11月24日、田中が自身のYouTubeで楽天退団を発表しても獲得に積極的なチームは現れず、年越しのみならず浪人の可能性さえあったというが、そこで救いの手を差し伸べたのは巨人軍。業界からは厳しい見方も上がるなか、妻・里田まい(40)の“新たな道”は、ますます盤石になりそうで──。
「巨人は今オフ、菅野智之投手(35)がFAでメジャーに挑戦するため、補強は絶対でしたが、田中投手で、今季15勝の菅野投手の穴が埋まるはずがないのは一目瞭然ではないでしょうか。
田中投手は2021年に日本球界に復帰しましたが、ケガが多く今年はわずか1試合の登板。伝家の宝刀のスライダーは切れ味が落ちて打者に見極められ、もう1つの武器のスプリットも空振りが取れなくなった。昨年は約140イニング投げたものの、防御率は5点台に終わってしまいました」(スポーツ紙記者)
それでも巨人が手を上げた背景には、何があったのか。
「一言でいえば、阿部慎之助監督(45)の“買い物病”でしょうね。ソフトバンクからFA宣言した石川柊太投手(32)も取りにいったそうですが、石川選手はロッテ行きを決断。それで田中投手にと。
ただ、正直、ジャイアンツの中でも、田中投手の現在の実力を買っている者はいないと思われます。また、今季のリーグ優勝は若手の成長で掴んだもので、菅野投手が抜けるのは大きいですが、先発ローテーションに36歳の田中投手が入る場所はないでしょう。巨人はとにかく注目度が高いので、1試合捨てる覚悟のもと、“お試し”で田中投手を使うこともできない。もし打たれて勝ち試合を壊してしまえば完全にヒールになりますよね。
若手を育てて結果が出たのに、田中投手を獲るわ、4年40億円超という大金をはたいて中日からライデル・マルティネス投手(28)を獲るわ、チーム方針はブレている。チーム内の不和を招く最悪のシナリオも十分ありえます」(前同)
ただ、振り返れば、巨人の田中投手獲得の布石がなかったわけではない。
「桑田真澄2軍監督(56)は今月初めに出演したテレビ番組で、“僕は(復活)できると思います”“来年は活躍してくれると思います”と話しましたし、OB会長の中畑清氏(70)も“日本の野球はレジェンドを大切にしない”“ジャイアンツが手を挙げて”と、語っていました。とはいえ現実的に、今の田中投手にとって“あと3勝”のハードルは相当に高いと思われます」(同)
一方で、田中投手の巨人移籍を誰よりも喜んでいるに違いないのは、妻の里田のようだ。