■「水曜ドラマ」1年で“出戻り”のワケ

 日本テレビは2024年の春改編で1991年から連続ドラマを放送してきた水曜午後10時台の「水曜ドラマ」枠を終了させ、土曜午後9時台に「土ドラ9」というドラマ枠を新設。土曜の夜は午後9時台と10時台にそれぞれドラマを放送するという編成になった。

「ですが……元々、日テレのドラマは数字が取れない作品が多かったですし、24年初頭には原作者が逝去されるという『セクシー田中さん』問題も起きてしまいました。日テレドラマはさまざまな問題を抱えているとも言われていますからね……」(前出の制作会社関係者)

 現在、日本テレビの土曜午後9時枠では松下洸平主演のドラマ『放課後カルテ』が放送されている。また、午後10時枠では竜星涼(31)と八木莉可子(23)がダブル主演を務めた『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』が12月14日に最終回を迎えたばかり。

「午後9時台の『放課後カルテ』は丁寧に作られており、“面白い”という評価の声も多くあるのですが……数字はなかなか厳しいですね。12月14日の個人視聴率は3.2%、コア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)は1.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)ですからね。ゴールデンで1%台は厳しいですよね。

 そのように午後9時台の時点で日テレに合わせている視聴者が少ないわけですから、当然ながら午後10時台のドラマの数字も上がらない。同日の『潜入兄妹』の個人2.3%、コア1.6%と非常に厳しかった。

 このドラマ枠を2つ並べるという編成が全く奏功せず上手くいかず、日テレ内でも“とんでもない愚策だった”という声が上がったといいます。さらに、その前の『with MUSIC』の並びもよくないと言われています。

 午後7時には相葉雅紀さん(41)MCの『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)があり、視聴者の多くはバラエティを求めている。にもかかわらず、次に始まるのは一転、音楽番組ですからね。結果、午後10時のドラマ枠を撤廃し、『with MUSIC』を“適正”だとされる同枠に移すことになったんでしょう。有働さんも遅い時間の『news zero』のキャスターで活躍してきた人ですし、ゴールデンで数字を取れるかと言えば、そんな感じではないですよね。

 さらに『超無敵クラス』(日本テレビ系)も25年3月をもって終了することになると聞こえてきています」(前同)