“バブル”に沸いている。

「仮想通貨のビットコインは、2024年12月に史上最高値を更新。前年同期比2・5倍の急騰で、億単位の資産を築く投資家の“億り人”が次々と生まれています」(経済紙記者)

 金持ちが焼け太る一方、庶民は窮乏生活にあえいでいる。1年前より約48%も上がった白米を筆頭に、食品、ガソリンなど、2024年は物価が高騰し、大多数の国民の財布を直撃した。

「物価上昇の理由は、円安に加え、ウクライナや中東の紛争による穀物・原油価格高騰などが複合的に組み合わさったもの。さらに、中国の経済不安も加わるため、政府も物価上昇傾向は変わらないと見ています」(全国紙社会部記者)

これから、我々の暮らしは、どうなるのだろうか?

「25年は運輸・サービス業などで550万人の人手不足が生じるという調査報告があります。その影響で業績が悪化する企業が増えるという観測があるんです」(前同)

 給料アップは望み薄というわけだが、ファイナンシャルプランナーの飯田道子氏は、「給料が上がらない労働者以上に苦しくなるのは年金生活者です」と肩をすくめる。

「25年度の公的年金の支給額は3年連続で引き上げ改定になる。 試算では足元の物価や賃金の上昇に対応して1・9%ほど増えると予想されるが、物価は、それ以上に上昇します」(前同)

 つまり、年金受給者は実質的には受給額が目減りするというわけだ。