趣里(34)主演の連続ドラマ『モンスター』(カンテレ制作・フジテレビ系/月曜よる10時)が、いよいよ12月23日に最終回(第11話)が放送される。しかし、クライマックスを直前にして、配信サービス・TVerのお気に入り登録数が減少するという、珍しい事態となっていた。

 同ドラマは、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う新人弁護士・神波亮子(趣里)が、ときに法が追いついていない現代社会の問題と向き合いながら、法廷闘争に立ち向かう異色のリーガル・エンターテインメント。ゲーム感覚で裁判に臨む、得体のしれない亮子のキャラが話題だったが――。

 12日放送の第10話は、以前、父・粒来(古田新太/59)が群馬での案件に関わっていたこと、妊婦・横沢さくら(前田敦子/33)が、わざわざ群馬から自分を訪ねてきたこと、闇バイト組織の指示役・キングが群馬出身であることから、亮子は12年前に粒来が家を出た理由は、群馬にあるのではないかと考える。

 15年ぶりに故郷の群馬県山遥村に帰省したというさくらは、村の草木が枯れ、村民たちの具合が悪いのは、村にできたサカミクリーンという産廃処理場にあると考え、賠償請求と営業停止の訴えを起こそうとしていた。すると、調べていくうちに、サカミクリーンの顧問弁護士が粒来であることが判明し……という展開。

 ラストは健康被害の源だと考えられるサカミクリーンに、産廃物を処理させていた帝東電機を訴えることになり、最終回は、大企業を相手に粒来と亮子親子がタッグを組む展開になりそうだ。12年ぶりに再会した訳アリの親子とあって、胸熱な話になりそうなのにどうにもピンとこない。なぜかワクワク感がないのだ。