旧ジャニーズ系のライバルグループ、Snow Manでは目黒蓮(27)、SixTONESでは松村北斗(29)が俳優枠だが、今期は深澤辰哉(32)とジェシー(28)が、GP帯では初のメイン配役となった。気になる2人の演技力と今後の見通しはーー。
まず、ジェシーは趣里(34)主演の『モンスター』(フジテレビ系)に出演。新人弁護士・神波亮子(趣里)が、時に法が追いついていない現代社会の問題と向き合いながら、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう異色のリーガル・エンターテインメントで、ジェシーは亮子とコンビを組む若手弁護士・杉浦を演じた。
放送開始当初はその棒読み演技が批判されたが、それはあえての演出だったと思われる。本作の加藤春佳プロデューサーが語るところによると、杉浦は「視聴者の補助」になってくれる存在とのこと。つまり、杉浦は物語を動かす登場人物ではなく、ツッコミやリアクションによる解説役だったのだ。
杉浦は「えっ?」と棒立ちで驚くばかりで一見、退屈な立場のように思えるが、そもそもメインの亮子が「得体のしれない弁護士」と設定されていた。そのわかりにくい存在をうまく視聴者に届けるため、無個性で漂白された杉浦が必要だったのだろう。
要するにあえての棒演技だったと言えるのだが、この作品ではそれが徹底されていたため、残念ながらジェシーの俳優としての評価は難しい。次作では、映画『リボルバー・リリー』でキレのあるアクションを披露した身体能力や、SixTONESファンにはおなじみの、コミカルなキャラを存分に活かして演じてほしい。