流行語大賞に「ふてほど」が選ばれるなど、多くの話題作でにぎわった2024年のドラマ界。そんな中から、俳優陣と脚本家ともに高く評価を受けた作品を振り返ってみよう。

 秋ドラマ(10月~12月放送)の『ライオンの隠れ家』(TBS系)は、放送スタート直後から、良質なヒューマンサスペンスとして幅広い層に支持され、視聴率、配信ともに好調。特に、配信サービス・TVerでは、物語の終盤に入ってもお気に入り登録数が伸び続ける、異例の事態になっていた。

 同ドラマは、主人公・小森洸人(ひろと、柳楽優弥/34)と美路人(みちと、坂東龍汰/27)の兄弟が、「ライオン」と名乗る謎の男の子(佐藤大空/5)と出会い、“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。

 美路人が自閉スペクトラム症であることから、ヒューマンドラマのカラーが強く、子どもとのなれない共同生活など、ヤングケアラーとなってしまった洸人、ライオンを交え、3人のしみじみと胸に迫るシーンが好評だった。