漫才日本一を決める『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)の決勝が、12月22日に開催された。今年は審査員の顔ぶれが大きく変わったことが話題となっていたが、23年に続いて審査員を務めた海原やすよ・ともこ海原ともこ(52)を巡り、関西のお笑いファンが怒りの声を上げる展開になっている。

 今年の『M-1』は、番組の顔であるダウンタウン松本人志(61)の復帰が間に合わず不参加に。また、過去7度審査員を務めたサンドウィッチマン富澤たけし(50)、22年、23年に審査員を務めた山田邦子(64)も外れたが、審査員は7人から9人に増えた。

 その面々は、オードリー若林正恭(46)、中川家・礼二(52)、かまいたち山内健司(43)、ナイツ塙宣之(46)、博多華丸・大吉の大吉(53)、笑い飯・哲夫(49)、アンタッチャブル柴田英嗣(49)、海原ともこ、NON STYLE・石田明(44)の9人。

「漫才の本を出版している塙さんや石田さん、そして山内さんが代表的なのですが、今回の審査員はネタを評価するコメントの際、言語化がとても巧みで論理派のメンバーが多かったですよね。その一方で、ともこさんは感覚派、天才肌のタイプ。そのため、漫才を分析して言語化するのは不得意と感じられるところがあった。

 また、彼女は関西圏では知らない人のない超有名タレントですが、全国的な知名度はまだそこまで高くはない。そのため、『M-1』終了後に彼女をよく知らずに批判する声もあった。そのため、ともこさんの凄さをよく知っている関西の人たちが、一斉に怒りの声を上げたんです」(芸能プロ関係者)

 特に視聴者の間で争点となっているのは、ファーストラウンドの2組目のヤーレンズが披露したネタ「おにぎり屋さん」に対するともこの評価。ともこはコメントを求められた場面で「なんか……なんか、もっとしょうもないもの見たかったです」と率直に吐露し、「しょうもなかったですけど、もっとしょうもないのが見たかった」と、残念そうにコメント。司会の今田耕司(58)が「もうちょっと違うものを見たかったのかな?」と助け舟を出すも言葉が見つからない状態が続き、しびれを切らした今田が「まとまったら教えてください」とコメントを打ち切り、笑いを誘っていた。

 また、『M-1』ではファーストラウンドの1組目の審査では、2組目以降の出場者のことも考えてどう点数をつけるか悩む審査員が多いが、ともこは「後の人のことは考えない」と、トップバッターで昨年に続いて連覇を狙う令和ロマンのネタに97点をつけた。

 Xでは《ともこ姉さん》がトレンド入りし、論争が勃発。

《海原ともこ、何をおっしゃってるの?》
《令和ロマンの方が面白かったけど、ヤーレンズへの評価全体的に厳しすぎない?海原ともこはヤーレンズに失礼すぎる。コメント求められて、対応ひどくないか?》
《語彙力も無いしこんな人に審査してもらいたく無い》

 といった厳しい声が寄せられたほか、《そもそも誰だよ》とともこを知らないユーザーのポストがあったが、これが関西のお笑いファンの逆鱗に触れてしまったのだ。