横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第2話「吉原細見『嗚呼御江戸』」が、1月12日に放送される。5日放送の第1話「ありがた山の寒がらす」は、平均世帯視聴率が12.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、歴代大河ドラマ初回の最低視聴率になったが、評価する視聴者の声は多い。
同ドラマは、江戸時代中期を舞台に、歌麿、北斎、写楽という、名だたる浮世絵師を世に送り出した“江戸のメディア王”で、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く。
脚本は2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』を手掛けた森下佳子氏、語りを綾瀬はるか(39)が務め、「笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ」をうたっているが、初回から重めな展開となった。
第1話は、江戸郊外の吉原で貧しい庶民の子に生まれた蔦重は、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋(客に女郎を紹介する案内所)の旦那・駿河屋市右衛門(高橋克実/63)の養子になる。そして、明和の大火(1772年4月)から1年半。吉原の人々を火災から救い出した蔦重(横浜)は、茶屋で働くかたわら貸本業を営んでいた。
ある日、蔦重が女郎屋「松葉屋」を訪れると、幼なじみの花魁・花の井(小芝風花/27)から、元高級女郎の朝顔(愛希れいか/33)への届け物を託される。しかし、蔦重が浄念河岸にある二文字屋を訪れると、ひどく衰弱した朝顔の姿が。吉原の場末である河岸見世の女郎たちの惨状を目にして、蔦重は思い悩むが……という展開だった。
視聴者のX上での反響は、《横浜流星カッコいいね!全シーン絵になるな〜。吉原についてかなり突っ込んでて、物語に引き込まれた》《ポップで華やかで生々しくて悲惨で、面白かった!インティマシー・コーディネーターが入ったのも納得。今の時代に重なる、欲にまみれたネオ大河。経済がメインテーマなのも面白い》など、多くの称賛の声があった。