■日テレがWBCの「ニュース権」を獲得したワケ

 3月8日より開幕する野球世界一決定戦「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(WBC)」の地上波中継は、前回大会に引き続き、テレビ朝日とTBSが独占することが明らかになっている。そんな中にあって、日本テレビがWBCで巻き返しを狙っているとはいったい――。

「日テレは『ニュース権』を獲得したんです。これはニュース番組や情報番組内でWBCの映像を使える権利のことで、それですらかなりの高額だといいます。前大会、今大会と日テレが中継権を買わないのは、親会社である読売新聞、そして読売ジャイアンツとの密接な関係が理由だといいます。

 日テレにとって“野球といえば巨人”なんです。ただ、かつてはドル箱と言われた巨人戦も今ではまったく数字が取れず、日テレも巨人戦の放送を減らしている。そんな中で、WBCの中継権を買って中継するというのは、親会社の読売新聞の面目が立たない。

 それでも何とかニュース権を獲得したのは、年度末の追い込みもあって世帯視聴率を取りたいからだともっぱらです。野球はいまだにシニア層を中心に支持されていますし、なにより今回の侍ジャパンのメンバーは超豪華ですからね」(前出の制作会社関係者)

※画像は「野球日本代表 侍ジャパン」の公式ツイッター『@samuraijapan_pr』より