冬ドラマがそろそろスタート。気になる作品が多いが、その中でも第2の『ブラッシュアップライフ』だと期待される、バカリズム(49)脚本、市川実日子(46)主演の『ホットスポット』(ともに日本テレビ系)に注目したい。
1月12日からスタートするドラマ『ホットスポット』は、富士山の麓にある山梨県のとある町が舞台で、ビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美(市川)がある日、ひょんなことで宇宙人に出会ったことから物語が展開する、地元系エイリアン・ヒューマン・コメディ。視聴者だけでなく、日テレもこの作品に大きな期待をかけていそうだ。
というのも、日本テレビのドラマはここのところ不調。最近は土曜日に2本、日曜日に1本と週末に集中させていたが、前期も視聴率が全話平均で5.9%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)だった松下洸平(37)主演の『放課後カルテ』以外は苦戦しており、厳しい状況が続いている。
そこで、日本テレビが持ち出してきたのがチームバカリズムだ。23年1月期に放送されたバカリズム脚本、安藤サクラ(38)主演の『ブラッシュアップライフ』は、視聴率は全話平均で6.2%とまずまずの数字だったが、配信では爆発的な人気に。その評価も高く、「東京ドラマアウォード 作品賞グランプリ」など、国内外で多数の賞を獲得した。本作は、そんな『ブラッシュアップライフ』制作チームが再集結している。
他局に目を向ければ、TBSは「日曜劇場」と「金曜ドラマ」が好調。フジテレビは『silent』に代表される生方美久脚本作品と、『アンメット』など攻めたカンテレ制作の作品が好評。テレビ朝日は『相棒』などシリーズものの固定ファンが多いのが強みと、それぞれに明確な方向性があり、おおむね成功している。一方で日テレの売りはというと、はっきり言って明確なものはない。そこで持ち出してきたのが、バカリズム脚本だ。