1月19日スタートの松坂桃李(36)主演の連続ドラマ『御上先生』(TBS系/日曜よる9時)は、日曜劇場では2021年4月期の阿部寛(60)主演『ドラゴン桜』以来の学園モノ。生徒役の豪華キャストが話題になっているが、ヒットを期待できるだろうか。

 同ドラマは、東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(みかみたかし/松坂)が、新たに設けられた官僚派遣制度によって私立高校の3年の担任教師に左遷され、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、腐った権力に立ち向かっていく大逆転教育再生ストーリー。

 正直、教員や文部科学省の役人など、大人のキャストは全体的に地味な顔ぶれだ。これは、前期の神木隆之介(31)主演『海に眠るダイヤモンド』が豪華すぎたから、そう見えてしまう部分も、あるにはある。

 一方、オーディションで選ばれた生徒キャストは、主だったところでも『最高の教師』(日本テレビ系)の奥平大兼(21)と窪塚愛流(21)、『わたしの一番最悪なともだち』(NHK)の蒔田彩珠(22)、『生理のおじさんとその娘』(NHK)の上坂樹里(19)、さらに、今年後期のNHK朝ドラ『ばけばけ』のヒロインに決まった、高石あかり(22)など、期待の若手がずらりとそろっているのだ。

 本作が生徒メインで描かれる、正統派の学園モノなのは間違いない。もちろん、御上をとりまく教師陣や文科省とのゴタゴタも描かれるのだろうが、主役はあくまで生徒たちだろう。日曜劇場では同じく生徒を前に出した『ドラゴン桜』もヒットしている。『御上先生』も期待できそうなのだが、気になることがある。