元SMAPリーダーで国民的タレント・中居正広(52)に取り沙汰された“解決金9000万円女性トラブル”。この問題で“幹部社員の関与”が報じられているフジテレビは、1月17日午後、港浩一社長(72)が緊急会見を行なったが、SNSを中心に厳しい声が飛び交っている。
会見の冒頭、港社長は「一連の報道により、視聴者のみなさまをはじめ、関係者のみなさまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたこと、現在まで説明ができなかったことをお詫び申し上げます」と謝罪。
第三者の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げる方針を明らかにし、調査の対象には港社長も含まれるとした。
トラブルを把握した後、中居に聞き取りをしなかった理由については「他者に知られずに仕事に復帰したいとの女性の意思と心身の回復とプライバシーの保護を最優先に対応し、中居さんへの聞き取りを含めた調査に着手すると多くの人間が把握する状況になり、女性の意思が尊重されない懸念があった」と説明。
フジテレビ幹部が問題の会食をセッティングしたという報道については「社員への聞き取りや通信履歴などを含めて、調査確認を行なった結果を発表したが、この点も調査委員会に委ねたい」とした。女性アナウンサーを接待の場に連れていくことが常態化していたのかという問いには「番組などの活動にあたって、取引先と懇親の場を持つことはある」「(性的接触については)まったくないと私は信じております」とコメントした。
会見では、港社長が「調査委員会に委ねる案件」「ここでの回答は控えさせてください」と質問に答えない場面が30回以上あったとも報じられ、
《会見の内容見たけど女性側の気持ちは無くただ、自分らの保身?にしか見えない。役員全て排除しちゃえ》
《もうあかんやろなぁ……フジは》
《23年6月に中居正広 の女性トラブル把握 へー 知ってて何もなかったかのように中居くんを使い続けてたのか》
などなど、多数のツッコミや批判的な意見がXにも寄せられている。
■宮司愛海アナがニュース番組で心境告白
会見終了後、フジテレビの夕方のニュース番組『Live News イット!』ではMCの宮司愛海アナ(33)が心の内を語る場面があった。
宮司アナは、
「一連の問題のこの大元、根本にいったい何があったのかということを、しっかりと第三者の目を入れて調べてもらう、そして会社が生まれ変わる……一歩にするべきだというふうに私は感じています。それがやはり信じてくださっていた視聴者の皆様に対する、あるべき姿勢だとも思います」と途中、言葉を詰まらせながら語った。
さらに、「それから、一連の報道をめぐって、意図しない目を向けられて傷ついている仲間が多くいます。とてもつらくて、自分たちで説明もできないといった、とてももどかしい状況に置かれています」とし、「今回の会見は社員を含めて、全面的に公開はされませんでしたけれども、会社に対してはもちろん、調査はもちろんですけれど、社員に対する説明もしっかりと真摯に行なって、それを真摯に公表してほしいと思っています」と話した。
フジテレビに大激震をもたらした中居の女性トラブルを最初に報じたのは、2024年12月19日発売の『女性セブン』(小学館)だった。
“密室のトラブル”が起こったのは23年にあった会食の席でのこと。当初、会食は中居とフジテレビ幹部の男性A氏、女性で行なわれる予定だったものの、A氏が急遽来られなくなり、中居と女性の2人きりに。その後、密室内の2人の間に《深刻な問題が発生し、トラブルに発展した》と報じられた。
トラブル後、中居と女性側で代理人を立てた話し合いが持たれ、中居が9000万円という額の解決金を支払ったという。中居の所属事務所は代理人弁護士を通じて《以前に双方の話し合いにより、解決しておりますことをご理解ください。お互いに守秘義務がありますので、対外的にお答えすることはありません》と回答。トラブルがあったことは否定しなかった。
同年12月25日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、トラブルが起こった会食はA氏の他にも参加者がいた“大人数の飲み会”の予定だったものの、被害女性以外の全員がドタキャンしたと報じられた。
フジテレビの企業広報部はA氏の関与について《弊社社員Aに関するご質問は、事実と異なりますので、明確に否定させていただきます》と文春に対して事実関係を否定。さらに同年12月27日、公式サイトに《一部週刊誌等における弊社社員に関する報道について》と題した声明を発表し、あらためてトラブルに社員が関与していないと強調した。