■フジテレビ番組に出演すること自体がリスクに

 総務省消防庁は1月20日、現在放送中のフジテレビの月9ドラマ『119エマージェンシーコール』とタイアップしたPRポスターの配布をいったん延期すると明らかにした。中居の女性トラブルに同局幹部の関与があったと報じられたことを受け、「広報としての適切なタイミングを考えた」と説明している。

「1月ドラマがスタートしたばかりで、各局で出演俳優が積極的に番宣を行なっています。また、4月クールのドラマもクランクインしつつありますが、方々からそっぽを向かれている今のフジテレビのドラマに出演するメリットはないのではと、芸能プロダクション側も“出演のリスク”を感じているのではないでしょうか」(前出の大手芸能プロ関係者)

 1月19日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)でも中居の女性トラブルと港社長の会見について扱ったが、MCの宮根誠司(61)は「決まっていることは第三者の弁護士を中心とする調査が始まるということです」とコメント。続けて、「私も週1回のレギュラーを持たせていただいている出演者にすぎません。また、“おまえ、偉そうに言うやん”と言われるかもしれませんけど、第三者委員会に並ぶ、もしくはもっと厳しい委員会が立ち上がって、丁寧でより深い調査というのが必要だと思います」と語った。

「宮根さんもフジテレビの番組に出演していくことに不安を感じているのではないでしょうか。3月末には『だれかtoなかい』(フジテレビ系)が終了し、『Mr.サンデー』が枠を拡大して2時間超の番組になるといいますからね。フジテレビがスポンサー企業や視聴者から不信を買っているなか、自身がMCを務める番組が拡大することになるのはたしかにしんどいですよね。そもそも自身の好感度が高くはないということも宮根さん本人も認識しているはずですしね。

 一部では、25年4月クールの月9枠で綾瀬はるかさん(39)主演のドラマが予定されていたという話もありました。結局、その枠では別のドラマが放送されることに決まったようですが、フジテレビのネガティブな話題がこのまま続くと綾瀬さんのスポンサー、UNIQLOのような大手企業も“フジの作品のスポンサーにならない”となりかねない。さらに、トップ女優である綾瀬さんサイドが“今のフジのドラマに綾瀬は出せません”と判断するような事態にもなっていきそうですよね……」(前同)

 スポンサー離れが急速に進むフジテレビ――このままでは、芸能プロダクションも同局と距離を取ることになりそうな情勢だ。港社長らフジテレビ上層部には、早急な問題解決が求められている――。