■『うたばん』、『金スマ』、『音楽の日』、五輪のメインキャスターも……

 前出の制作会社関係者は言う。

「中居さんはこれまで数多くのTBS番組に出演していて、当然ながら幹部クラスの知り合いもいる。裏でフジテレビのようなことがなかったか、それを徹底的に調査をするということですよね」

 TBS系の番組で、中居が個人として初めてレギュラー出演したバラエティ番組は、1994年10月から95年2月まで放送された『ダウトを探せⅡ』(MBS制作)。以降、中居は大人気を博した音楽バラエティ『うたばん』(1996~2010年)や前述の『金スマ』などTBSでの活躍が増え、2011年以降は局を象徴する大型音楽特番『音楽の日』で司会を担当するなど、関係は非常に深い。

 またスポーツ関連でも、TBSのオリンピックメインキャスターとして、04年夏季の『アテネオリンピック』から18年冬季の『平昌オリンピック』まで、8大会連続キャスターを担当。さらに、ドキュメンタリー番組『速報! ドラフト会議“THE運命の1日”』も2012年から年イチで現在まで続いていたりと、中居とTBSのタッグは有名だった。

「終了となる『金スマ』を巡っては、現在、TBSテレビなどTBSグループを統括する認定放送持株会社TBSホールディングスの代表取締役を務める阿部龍二郎氏(60)の存在もよく言われますよね。過去に中居さんがMCの『うたばん』のプロデューサーも務めたほか、『金スマ』のプロデューサーも務め、2016年のSMAP解散騒動時、彼によって『金スマ』が守られた、というエピソードもある。中居さんとは長い関係で知られています」(前同)

 当時の番組名は『中居正広の金曜日のスマたちへ』だったが、そのままでは“SMAPの番組”と認定され、旧ジャニーズ事務所の創業家に打ち切りを通告される可能性があった。そのため、阿部氏がいち早く番組名を『スマイルたちへ』に変えたと言われている。

「最近の中居さんの番組でも、ヒロミさん(59)、東野幸治さん(57)とともにやっている『THE MC3』が特番を経て昨年10月からレギュラー化しましたが、レギュラー化した背景には阿部氏の存在も大きかったのではないかと関係者の間ではささやかれていました。同番組からも中居さんは降板しますが、番組は存続すると報じられています」(同)

 SMAP解散騒動時の打ち切り危機も乗り越え、25周年も見えていた『金スマ』。まさかこんな形で終わるとは、誰も思っていなかったことだろう――。