元SMAPリーダーで国民的タレント・中居正広(52)に取り沙汰された“解決金9000万円女性トラブル”。フジテレビ幹部が関与しているとも報じられ、同局にCMを出稿するスポンサー各社が次々と自社CMを差し替えるなど、フジテレビを揺るがす事態へと発展している――。
被害女性が“意に沿わない性的行為を受けた”とされ、これに中居は9000万円の解決金を払って示談したといい、フジテレビ幹部も関与していると報じられている同問題(フジテレビは社員の関与を否定)。
1月17日午後にはフジテレビの港浩一社長(72)が臨時の会見を開き、一連の騒動を謝罪。今後は新たに設置する第三者の弁護士を中心とする「調査委員会」に調査を委ねると表明した。
フジテレビの対応を受けて1月18日、トヨタ自動車が同局で放映しているCMを差し止めると発表。その後、NTT東日本、明治安田生命保険、アフラック生命保険、第一生命保険、日本生命保険、日産自動車、花王、セブン&アイ・ホールディングス、日本マクドナルドホールディングスなどの企業がCMを差し替えるなどの対応を取ることが明らかになった。
「港社長の会見以降、フジテレビで流れるCMの多くがACジャパンのものに変わっています。ACジャパンのCMばかりになる、というのはテレビ局にとって極めて深刻な事態。さらに、長年にわたって同局と良好な関係を築いてきた1社提供の番組からもスポンサーが離れるなど、会社の根幹を揺るがすような事態にまで至っています」(民放キー局関係者)
フジテレビは1月21日のニュース番組で、同局のCM差し止めを決めた企業が20日までに75社に上ったと報道。ACジャパンのCMへの差し替えは350本以上だという。
また、キッコーマンがフジテレビに対し、1社で提供している料理番組『くいしん坊!万才』(日曜17時25分)の放送を26日から見合わせるように要請したことが21日に明らかになった。同番組は1975年6月にスタートし、約50年も1社提供で続いている長寿番組。26日の同時間帯には『Live News イット!』を拡大して放送するという。
さらに、塩野義製薬も1社で提供している1964年8月より続く音楽番組『MUSIC FAIR』について、テロップで表示される社名の削除などを検討していると21日に明らかにした。現時点で放映見直しは要請していないという。
塩野義製薬は「フジテレビから早急に事実内容と今後の対応についての説明がなされるべきだと考えている」とし、グループ会社のCMも順次、ACジャパンのものに差し替えている。