■「番組をやめるチャンスはあった」同業者からも厳しい指摘

 松本の活動休止後、番組は『まつもtoなかい』から『だれかtoなかい』に改題し、中居とともに二宮和也(41)、次いでムロツヨシ(48)をMCに立てて“延命”を図ることになった。

 1月22日の大多社長の会見を受け、

《女性を守るためとか云々言って番組打ち切りにしなかった言い訳してるみたいに聞こえるよねぇ もし自分の娘だったらさ示談なんかにしないで警察に訴えるけどねぇ》
《大多亮氏がなぜ「中居の番組を続けることが女性を守ることに繋がる」と思ったのか1ミリも分からなかったわ》
《苦しい言い訳です。松本人志休養時に一緒に終了すればよかった》

 といった意見も、ネット、SNSには寄せられている。

 1月22日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演した元同局社員でコメンテーターの玉川徹氏(61)は「実は今回のトラブル、フジテレビでは1年半前に把握していたと会見で明らかになった。1年半前に中居さんの番組をやめるチャンスはあったわけですよ」と指摘。

 続けて、「たとえば、松本人志さんの問題があって、これは去年1月には結構大きな問題になっていて、番組タイトルを中居さんの名前で続けたわけですよ。これ、被害を受けた方がずっと中居さんがフジテレビで出ていることに対して、心の問題としてどういうふうに考えたんだろう」とコメントした。そのうえで「当然、取締役会で話しているはずなんですよ。“どうしますか”っていう話を。そのときに社外取締役の方は“これ、続けていいんですか?”という話をしなかった部分も含めて、ガバナンスなんですよ」とした。

「松本さんがテレビに出られなくなり、さらに中居さんにも深刻な女性トラブルがあることをフジテレビはわかっていた。それを考えると、やはり『まつもtoなかい』は24年1月のタイミングで打ち切るのが自然ですし、その際“メインの松本さんが出られないので”と言えば、スポンサー企業や視聴者も納得したでしょう。

 それでも延命を図ったのは、やはり中居さんというスタータレントと、そして『まつもtoなかい』を立ち上げ現在は編成局のトップにまで出世したフジ幹部のA氏、さらには番組自体を守るためだったのではないか、と思えてきてしまいますよね。

 結果的に、被害女性はフジテレビにさらに不信感を募らせ、中居さんが芸能界から引退するまでの事態にまで至ってしまった。フジの港社長も、カンテレの大多社長も“被害女性のため”に番組を継続したと会見で明かしましたが、本当にそうだったのだろうか……と多くのテレビ関係者が疑問を抱いています」(前出のワイドショーデスク)

 1月14日に第三者委員会を設置するようにフジテレビに書簡を送っていたフジテレビ株主の米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は2通目の書簡を送り、フジ・メディア・ホールディングスにテレビカメラを入れた会見を開くことなどを求めているという。

「大株主がオープンな会見を求めていることもあり、港社長の再会見は避けられない状況にあります。テレビカメラが入り、報道陣が多数詰めかけることが予想される2度目の会見では、『だれかtoなかい』を延命させた背景についても、厳しく追及されることになるのではないでしょうか」(前同)

 2度目の会見は1月27日午後に行なわれることになった。中居は芸能界引退を発表したが、フジテレビが抱える問題を解決するまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。