■月9は打ち切りの危機でさらに俳優からも……
消防局が舞台のドラマ『エマージェンシーコール』は横浜市消防局が全面協力して制作されているが、一連の騒動を受けて横浜市消防局はドラマとタイアップしたポスターの配布の中止を1月20日に発表した。
26日付のスポーツニッポンでは、23日に行なわれたフジの社内説明会にて、同番組に関わるスタッフが「(横浜市側から)仮に119番にまでクレームが来たら、協力を外さざるを得ないと説明があった。このままでは最終回まで撮影できない」との声を港社長にぶつけていた、と報道。まだ撮影は行なえているが、横浜市の協力がなくなれば制作は困難になり、ドラマは最悪打ち切りの可能性もある、と報じられている。
そして、香取主演の『日本一の最低男』も、1月中旬に東京・有楽町で予定していたロケが急きょできなくなり、ギリギリで東京郊外の町田ロケに変更になったと一部で報じられている。
「『エマージェンシーコール』の撮影が難しい状況にあるのは、騒動を受けてロケがやりづらくなっているからですが、俳優が“出演を辞めたい”と主張するドラマまで出てきていると聞こえてきています。俳優側からこういった声が出てきているというのは、本当に深刻な状況ですよね……」(前出の制作会社関係者)
現在放送中の作品にも大きな影響が出ているフジテレビドラマだが――民放キー局関係者は「この騒動の影響をより強く受けるのは4月期以降の作品になります」と言い、こう続ける。
「テレビCMには『タイム』と『スポット』の2種類がありますが、特にCMを放送したい番組を指定して、2クール(6か月)流す『タイム』がメイン的な存在です。
そして、タイムCMは本来であれば1月下旬に4月以降の契約が決まるのですが、一連の騒動が原因で、フジテレビはそういった話し合いが全くできていない状況にあるんです」