■広告代理店向け説明会は紛糾

 1月17日に港社長が1度目の会見を行なうよりも前、フジテレビでは広告代理店向けの“説明会”が行なわれたという。

「簡単にいえば、フジテレビサイド、営業や編成が今後の番組スポンサーを募るため、代理店マンに4月以降の新番組の内容などをアピールする場です。説明会のメインは4月改編の新番組の内容説明だったようですが、説明会では代理店マンから、中居さんのトラブルの説明や今後の対応を求める声が上がり紛糾。新番組のプレゼンどころではなく、トラブル解決の筋道が見えないと、代理店マンもスポンサー企業に話を持っていけない、となったそうです。

 CM枠を買ってもらえないと局にはお金が入らない。経営も成り立たなくなります。フジテレビは今、そんな窮地にあるということです」(前出の民放キー局関係者)

 現在放送中の1月期の次の4月期ドラマはすでにキャスティングも決まって、制作が進行中の作品も多い。1月25日には、人気アイドルグループ・Travis Japan松田元太(25)が『人事の人見』(火曜夜9時~)で主演を務めると発表されたばかりだ。

「すでに制作が進む4月期のドラマが何とかなったとしても、いよいよ問題となってくるのが7月期以降です。4月以降にCMが入らないことが確定すると、当然ながらドラマの制作費もなくなるわけで……。最悪の場合、7月期はドラマ枠を埋めるために“再放送ラッシュとなるかも……”、とも言われていますよ」(前同)

 さらに、「問題になるのは制作費だけではない」と話すのは、芸能プロ関係者。

「連続ドラマのキャスティングは、かなり早い時期から水面下で進んでいるものです。現状、評価が高いTBSのドラマの場合は、2年先まで決まっているとも言われるほど。

 しかし、フジテレビの場合は、一連の騒動で著しくイメージがダウンし、同局の作品に出演すること自体が俳優のイメージ低下、世間からのマイナス評価につながりかねないとも言え、“フジテレビ作品への出演オファーがあるけど出ない方がいいよね”といった声が、各プロダクションから出始めている状況にあります。

 そのため、クランクインまでにはまだ時間がある10月期の作品においては、多くのプロダクションで、“出演保留”や“出演は白紙に”となりそうな情勢ですね。まだ、フジテレビが今後、どうなるか本当に分からない状況なわけで……プロダクションサイドとすれば、タレントのスケジュールを渡さないほうが安心なんですよね」(前同)

 これまで多くの名作ドラマを生み出してきたフジテレビ。同局の作品に期待する視聴者はまだまだ多いが、果たして今後どうなるのか――。