■「日枝出てこい!」爆笑・太田呼びかけも会見欠席

 前出のワイドショー関係者が続ける。

「中居さんの問題でフジテレビ、特に上層部のガバナンスが機能していないことが露呈。多くの識者が“現在のフジテレビの企業体質”を問題視していますが、その企業体質をつくり上げたのが日枝氏だとも言われてますし、日枝氏の意向に従おうとするから今日のようなガバナンス不全に陥ってしまったとも見られていますね。

 しかし、日枝氏の今後の進退は会見でも明言されることはなかった。壇上の5人はまさに腫れ物に触るような物言いで、日枝氏が絶対的な権力者だということがあらためて明らかになったとも言えるのではないでしょうか」

 1月1日放送のお笑い特番『新春!爆笑ヒットパレード2025』(フジテレビ系)に出演した爆笑問題太田光(59)が日枝氏の名前を出す場面もあった。

 同番組で漫才を披露した爆笑問題。太田が「とにかくこの番組だけはずっと長く続けてほしいなと思います。ただね、その前にね、フジテレビが潰れます」とぶっこむと、田中裕二(60)は「やめろ! 今、シャレになんないんだから」とツッコミ。

 さらに太田は「今年が正念場だと思います」や「フジテレビね、新しい番組が始まるんですよ。タイトルがね、『だれかtoだれか』。みんないなくなっちゃうから。どうなってんのフジテレビ。Aプロデューサーって誰? 日枝! 日枝出てこい!」と叫び、スタジオの笑いを誘った。

 また、1月23日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した社会学者の古市憲寿氏(40)は「やっぱりフジサンケイグループ代表の日枝さんを中心とする経営陣が1回どいてもらわないと、どんな問題も収束しないと思うんですよ」と指摘。「普通に考えてこういう影響力のある企業として87歳の方が、数十年にわたって権力を持つ、いまだに人事権とか影響力を持つのはおかしいと思うんですよ」とも訴えた。

「太田さんが“日枝出てこい!”と言い放ちましたが、フジテレビの命運を左右するような大事な会見にも日枝氏は出てこず。

 1月17日にクローズドな環境で行なわれた港氏の会見を受け、80社近くのスポンサー企業がフジテレビから撤退。今回の会見や第三者委員会の調査を経て、スポンサーとの関係が改善すればいいですが……日枝氏がそのままの地位に居座るなら“広告は再開できない”と厳しく見ている企業も少なくないと報じられています」(前同)

 日枝氏不在の会見について、

《とにかく日枝が表に出なくて済むように、最初の会見をクローズにした気さえしてきたな》
《社長と会長が辞めます 第三者委員会で調べます 日枝は関係ありません 現場から以上です(笑)》
《登壇していた経営陣がなにがなんでも日枝氏だけは、日枝氏だけは守りたいという鉄壁の意志だけはよくわかった。フジテレビではなく日枝氏を守るのが最優先事項だった》

 などの厳しい意見がXには多数寄せられている。

「あらためて、“フジサンケイグループのドン”だということが露見した感じの日枝氏ですが、実はその日枝氏と港氏が過去に出演したバラエティ番組の動画が、SNS上でいま拡散されているんです」(同)