■震災を乗り越えられない緒形直人・孝雄の苦悩に視聴者涙

 暗い雰囲気を吹き飛ばす渡辺直美演じるアキピーの笑顔に、視聴者は歓喜。

《渡辺直美さんが往年のギャルってナイスキャスティングすぎる》
《アキピーの圧倒的な陽の光に、涙止まらんかった》
《アキピーのインパクトすごいですよね、もしこの1話だけだとしても語られそうな存在感》

 渡辺に対しては、”太陽みたいな存在”という声が多く寄せられることになった。

「大人気だったアキピーは岩手に帰ってしまいましたが、第17週(1月27~31日)に入ってからは商店街の住民たち、つまりベテラン俳優陣の活躍が話題なんです。特に阪神・淡路大震災で娘・真紀を失った孝雄を演じる緒形直人さん(57)と、結(橋本)と歩(仲)の母親役の麻生久美子さん、2人の存在感が圧倒的です」(前出のテレビ誌編集者)

 孝雄の自宅兼店舗は阪神大震災後も自宅を修繕していなかったせいで老朽化が進んでいた。そのために階段の板が抜け、孝雄は脳震とうを起こして病院送りとなってしまう。

 孝雄が家を修繕しない理由は、家を壊すことで、震災で失った娘との思い出も消えてしまうことを恐れているから。仕事に没頭するあまり娘の月命日を忘れてしまった負い目もあり、「壊したらホンマに(声も)思い出せんくなる……」と言葉を絞り出す。

 その後、孝雄の娘・真紀の親友だった歩は自宅で真紀の声が吹き込まれたカセットテープを見つけた、孝雄と一緒に聞くことに。

「(妻にも先立たれて)俺なりに大事に育ててきたつもりやった。そやのに、守れんかった……」「自分でも前に進まなアカンことくらい分かっている。ほんでも……できへんのや……」と泣き崩れる孝雄に、歩が泣きながら「前に進もう」と背中を押す、という涙なしでは見られないドラマが描かれた。

 阪神・淡路大震災から17年が過ぎても娘の死を乗り越えられずにいる孝雄に、視聴者は涙。

《声を聴くシーン観てて 泣けてきた辛いけど 良いシーン》
《朝からメチャクチャ泣ける展開、そして(主題歌の)B‘zが刺さるとりあえず、むすびんパートよりお姉ちゃんパートの熱い展開、なかなか油断できない笑》
《なべべ(孝雄)、前に進もう》

 など、もらい泣きした、という声がSNSにも多く寄せられている。

「そんなシリアスな展開も目立つ『おむすび』ですが、1月29日放送回では、主人公の母役の麻生さんが強烈なビジュアルを披露。そのあまりの可愛さが話題沸騰となりました」(前同)