元SMAPリーダーで国民的タレントだった中居正広(52)による女性トラブルを発端に、フジテレビは今、厳しい状況を迎えている。

 被害女性が“意に沿わない性的行為を受けた”とされ、中居が巨額解決金を払って示談したと2024年末より報じられているトラブル。トラブルがあったことを認めた中居は、1月23日に芸能界からの引退を発表。フジテレビは一貫して否定しているものの、編成幹部だった社員A氏も関与しているとも報じられ、女性を守れなかったことなども含めて、1月27日には港浩一社長(72、同日に社長を辞任)ら局上層部が記者会見を行なった。

 しかし、騒動を機に撤退した80社近くのスポンサーは依然として離れたままであり、1月30日には、25年3月期の広告収入が当初の予想より233億円の減収となる見通しが示された。

「スポンサー撤退によって、特に大きな影響を受けると言われているのがドラマですね。ドラマはロケ費用、スタジオセット費用など大きな制作費がかかりますからね。

 フジテレビでは1月末、多数の企業のCMが放送差し替えとなり、ACジャパンのCMが流れることになりましたが、同社では4月期以降のCMスポンサーとの契約がほぼ決まっていない状態だといいます。4月以降のCMは1月下旬から決まっていくのですが、一連の騒動が原因でフジは、スポンサー企業との間をつなぐ広告代理店と新規契約についての話し合いができていない状況にあるといいますからね」(制作会社関係者)

 テレビ界では就職や進学など、多くの人々の生活が新年度を迎える時期に企業が広告を大量に出す「春商戦」が行なわれているというが、1月27日の会見では「4月のCMセールスに向けた交渉は事実上、止まっている」と明言されている。

「タイミング的には、7月期、10月期のドラマが大きな影響を受けるのではないでしょうか。最悪の場合、7月期のドラマ枠で、過去の名作ドラマが再放送されるのでは、とも言われていますね……。

 制作費以外のところでも深刻な問題が出ています。一連の騒動が原因でフジテレビのイメージが悪くなり、ロケ地などから協力を断られるケースが増えているんですよね。特に、現在放送中の清野菜名さん(30)主演の月9ドラマ『119エマージェンシーコール』は“打ち切り危機”にあるとも報じられました」(前同)