■1月期「月9」は横浜市、4月期「月9」は鎌倉市との協力体制だったが…
月9ドラマ『119エマージェンシーコール』は横浜市の消防司令センターが舞台。これまでの放送では「協力 横浜市消防局」「撮影協力 横浜市会」などのクレジットが入り、市消防局は撮影で使用する車両や防火服などの機材を貸し出しているほか、職員が演技指導も行なっている。ところが1月27日、横浜市は第3話(2月3日放送予定)から市関連の協力クレジットの表記を削除することを決定した。
「機材の貸し出しや演技指導は続けられるようですが、今後の展開次第では横浜市の協力を得られなくなる可能性もゼロではないのかもしれません。1月23日に行なわれたフジテレビの社内説明会の時点で、番組スタッフが“(横浜市側から)仮に119番にまでクレームが来たら、協力を外さざるを得ないと説明があった”と嘆いていたという報道もありますし、最悪の場合、ドラマ自体が打ち切りになる可能性もあるといいます。
そして、同様の話が、4月期、7月期の月9でも聞こえてきているんですよね……」(前出の制作会社関係者)
4月期の「月9」は、小泉今日子(58)主演の『最後から二番目の恋』シリーズの続編が内定しているといわれている。
『最後から二番目の恋』は、小泉演じる45歳のテレビプロデューサー・吉野千明と、中井貴一(63)演じる50歳の鎌倉市観光課長・長倉和平との恋を中心に描いた“大人の青春ドラマ”。
第1弾が2012年1月期に木曜午後10時枠で放送され、同年11月にスペシャルドラマ、14年4月期に『続・最後から二番目の恋』が同じ木曜午後10時枠で放送された。そんな名作ドラマが枠を「月9」に移し、約10年ぶりに帰ってくると複数のメディアに報じられているのだ。
「『最後から二番目の恋』は鎌倉市が舞台のため、特に第1作目は鎌倉市役所の協力のもと、本物の職員もエキストラに参加するなど鎌倉市の“全面協力”で撮られた作品でした。
新作もすでに鎌倉で撮影が行なわれているそうですが、『エマージェンシーコール』での横浜市の対応からも分かるように、現在のフジテレビは自治体からの協力を得にくい状況にある。そのため、現場が苦労していると報じられています」(前同)