■松山ケンイチもXで考察を開始!
また、『クジャクのダンス、誰が見た?』では演者の松山ケンイチまで参戦し、自身のXのアカウントで「演者による考察と情報共有」と題して考察を披露したり、「怪しい人選抜選挙」と題したアンケートを行なうという珍しい事態に。これには視聴者だけでなく、広瀬すずや磯村勇斗まで反応し、コメントを寄せている。
考察が盛り上がるのも当然だろう。第2話は友哉(成田)の生い立ちを描いたことで、あえて彼が警察に捕まったという流れを予想させ、心麦(広瀬)は春生(リリー・フランキー)と血がつながっていないことで、22年前に家族6人が殺された、東賀山事件の生き残りであることが匂わされた。さらに、赤沢(藤本)の妻・京子(西田尚美/54)に怪しい発言をさせるなど、謎の解像度をグッと上げ、さぁ考察してくださいと言わんばかりの回だったのだ。
そうなったら、こちらも乗るしかない。今後を予想すると、まず、心麦と友哉が兄妹であることが明かされるのではないだろうか。これは、クジャクのダンスを知っていること、月の光に手をかざすポーズなど、心麦と友哉には共通点が多いため。
さらに深読みすると、友哉の母親は家族を捨てて家を出たあと、なんらかの形で東賀山事件の被害者・林川(野間口徹/51)とつながりを持ち、女児を出産。女児は林川家に入って次女・歌となる。その後、事件が起こり、当時0歳の歌を連れ出した母親は、春生と出会って家族に。それが、心麦と亡き母・静香(仙道敦子/55)ではないだろうか。
静香と林川との関係や、友哉の母親が出ていった理由など、まだまだわからないことは多いが、心麦と友哉がどこかでリンクしていることは間違いないだろう。はたして2人の関係は……?
次回は、赤沢たち警察が、前科のあるラーメン屋台店主・染田(酒井敏也/65)をマークし始めるという。屋台は春生と心麦のなじみの店で、染田は春生が心麦への手紙を託した人物。第3話という早い段階で疑いを持たれるということは、ミスリードを誘っているのかもしれないが……今後の展開に注目だ。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。