■編成幹部だったA氏は“港印”
港氏がフジテレビ社長に就任した際には、編成幹部A氏が発起人となり、就任祝いと誕生会が開かれたとも報じられていることから、A氏は“港印”だったということもうかがえる。
「A氏は“港印”です。港氏と同じバラエティ畑の人ですからね。一部ではA氏が“次の次の社長”になる見込みだったとも報じられていますが、フジテレビで出世するためには、権力者のお気に入りになることが重要だったと言われています。他社でも同様のことはあるでしょうが、フジテレビではその傾向がより強い、と見られています。
また、とんねるずの番組を当てた港氏や、複数の人気バラエティ番組に携わったA氏のようにヒット番組を手掛けるなど大きな成果を出すことも、フジテレビで出世するためにはマストのこと。フジの出世は成果主義でもあるわけですが、そこに清水新社長が掲げる“人権の尊重”がしっかりとあったかと言えば、“果たしてどうなのか……”というのが社内でも言われていますね」(前出のフジ関係者)
清水社長は1月30日、社員に向けてメールを送付し、社員への約束として「人権の尊重」と「透明性の確保」の2つを挙げ、人権の尊重について《今回は、フジテレビにおける人権意識の甘さが対応の遅れを招き、信頼を失う結果となりました》《すべての社員が安心して働ける、フェアで健全な職場環境を築いていきます》と綴ったという。
「フジテレビは、仕事で大きな成果を出し、権力者に気に入られることでどんどん出世できる社風だった。ただ、“人権の尊重”が足りていなかったのではないか――そうした話がフジ局員の間でも話がされています」(前同)
第三者委員会によるアンケート第2弾では“日枝支配体制”とフジテレビの組織内のリアルな実態も、あぶり出されることになりそうだ――。