「昨夏の猛暑によりスギやヒノキの成長が促された影響で、今年の西日本の花粉飛散量が過去10年間で最多との予想が出ています。
また、東京都では1月8日に観測史上、最も早い花粉の飛散が確認されました。2月には、花粉シーズンが本格化するとのことです」(全国紙社会部記者)
今年も嫌な季節がやって来た。しかも今年の花粉は量が半端じゃないらしい。
そこで今回は、すぐに役立つ、花粉症に効く〝食材&市販薬〟を紹介しよう。
まずは、食材から見ていこう。『茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック』(神奈川県)の院長で、アレルギー専門医の浅井偉信氏は次のように言う。
「正直、食べ物で花粉のアレルギーが緩和されるというデータはありませんが、一般的に効果があるといわれている食べ物はあります。それが、腸内環境を整える食材です。
腸内環境が整うことで、免疫機能のバランスが取りやすくなると考えられています」
腸は体の免疫細胞の約7割が生息する〝最大の免疫器官〟なのだという。
「例えば、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含むヨーグルトやチーズ、善玉菌を増やす働きがあるといわれる食物繊維を豊富に含む海藻類やきのこ類は、腸内環境の改善に有効です」(前同)
また、アレルギー自体を抑える栄養素もある。
「抗酸化作用があるケルセチンを多く含むタマネギやリンゴ、同じく抗酸化作用のあるビタミンCを含むイチゴやブロッコリーは、アレルギーを抑制する可能性が指摘されています。
また、鼻や目の粘膜を強化する働きがあるビタミンAを含むニンジン、カボチャ、ホウレンソウなどもオススメです」(同)
そして、意外と大切なのが水分補給だという。
「鼻や喉の粘膜が乾くと、アレルギーが出やすくなります。そこで活用してほしいのが、緑茶です。アレルギー抑制効果が期待できるカテキンも摂取できるので、水分補給にうってつけです」(同)