早くも令和も7年目――そんな今、大手芸能プロダクションからタレントが独立したり、別事務所に移籍したりするのも珍しい話ではなくなった。プロダクションの経営者の世代交代やタレントの働き方の変化など理由はさまざまだが、最近では大人気俳優・内田有紀(49)の今後にも注目が集まっている――。

「内田さんは、1971年創業の大手事務所『バーニングプロダクション』に所属しています。同プロダクションでは、代表権が内田さんが父同然に慕っている創業者から、創業者の息子に引き継がれていたことが、、1月8日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で報じられました」(ワイドショーデスク)

 さらに、同月16日発売の『週刊新潮』(新潮社)では、同プロダクションでは代替わりの影響で複数の所属タレントに退所説が出ているとされ、内田は創業者を慕っているだけに退所を選ぶのでは、とも報じられている。

「内田さんは2009年末から元俳優の柏原崇さん(47)と交際。現在は事実婚状態にあるとされ、内田さんを撮影現場に送迎するなど“マネジャー”として彼女の女優業をサポートしていることで有名ですよね。

 内田さんは24年9月放送の『だれかtoなかい』(フジテレビ系)などバラエティ番組でも、名前は伏せつつ“パートナー兼マネジャー”として柏原さんの話をよくしているので、SNSなどでは《とっくに柏原と個人事務所でやってると思ってた》などと思っている声もありますね」(前同)

 興行収入30億円を突破した『劇場版ドクターX FINAL』など、数々の人気作品に出演する内田の今後に注目が集まるなか、芸能プロ関係者は昨今の俳優の独立・移籍事情についてこう話をする。

「今、売れっ子俳優、一流女優の働き方は二極化してきていると言えそうです。信頼できるマネジャーを連れて独立するか、大手プロダクションに所属するか、のふたつですね。最近は芸能プロダクションの倒産・休廃業ラッシュも影響して、こういった話が多くなってきていますね」

 現在、芸能プロダクションは受難の時代で、2024年には倒産と休廃業・解散を合わせると193社が表舞台から消えたと1月25日、東京商工リサーチがレポートしている。

「かつて芸能プロダクションは、テレビに出演するタレントのマネジメントがメインの業務でした。テレビのバラエティ番組やドラマにタレントを出演させてギャラで稼ぎ、さらに知名度や好感度が上がれば高単価のCMでさらに稼ぐ――というのが王道のスタイル。歌手でも、音楽番組に出演させ、知名度をアップさせて、コンサートや営業で売り上げをあげていく、というものでした。

 しかし現在は、国民のテレビ離れが進み、テレビの影響力は低下し、同時にテレビ局からもらえるギャラも少なくなった。テレビ出演がCMなどにもつながらず、古くからのプロダクションも従来通りのマネジメントではなかなか売り上げが立てられずに、倒産・休廃業が相次ぐようになった、と言われています」(前同)

 23年4月1日には、吉岡里帆(31)、酒井若菜(44)らが所属していたプロダクション「AーTeam」が芸能関係の業務を休業することを発表。その後、吉岡は有村架純(31)ら多くの人気女優が所属するプロダクション「フラーム」に、酒井は橋本マナミ(40)や奈緒(29)が所属するプロダクション「アービング」に移籍している。

 吉岡は、現在放送中の松坂桃李(36)主演の連続ドラマ『御上先生』(TBS系)にメインヒロイン役で出演中。酒井も足立梨花(32)主演の深夜ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』(テレビ東京系)のメインキャストや、橋本環奈(25)主演のNHK連続テレビ小説おむすび』の準レギュラーなど、女優業は好調だ。

 また、AーTeamに所属していた女優では、松本まりか(40)は事務所が休業発表する3か月ほど前の23年末に退所。24年1月1日から天海祐希(57)や福原遥(26)を擁する大手事務所「研音」に移っている。

 一方、藤原紀香(53)や篠田麻里子(38)らが所属していたプロダクション「サムデイ」は24年11月27日、債務超過に陥ったとして東京地裁に破産手続き開始の申し立てを行なったことが明らかに。

 その後、藤原は1月7日に独立し、大手プロダクション「ケイダッシュ」と業務提携を結んだことを発表。篠田は個人で活動していく道を選んだ。篠田には長年ついているマネジャーがおり、独立後の現在もサポートを続けているという。