■吉沢亮と中居正広、トラブル発生時の対応の差が話題に
篠田、波瑠、そして米倉と、マネジャーを連れて独立する女優が増えている背景を、前出の芸能プロ関係者はこう分析する。
「篠田さんや波瑠さん、米倉さんなど、すでに第一線で活躍しているタレントであれば、マネジャーがゼロから営業をかける必要がありません。オファーが舞い込んでくるので、少数精鋭でできるというのがありますよね。また、業界のキャリアが長く、しっかりと人脈を作ってきたマネジャーなら、電話ひとつで仕事を取ってこれるというのもあるでしょう。
さらに現在はSNSが発達していて、タレント自身での情報発信も可能。“事務所のパワー”がなくても、告知や宣伝ができますよね。そして、かかる人件費は少数のマネジャー分だけ、ということもあり、手元に残るお金のことを考えても、一流の俳優、売れっ子のタレントならこのスタイルがベストとも言えるんです。
ただ、芸能界のルールや、契約に関する知識を熟知している人が近くにいなければ、トラブルが大不祥事に発展し、致命傷になってしまうことも珍しくない。そういう点では、対応力、総合力に長けている大手プロダクションに籍を置いた方が安心です。大手プロを辞めようとしているタレントが“僕はトラブルの心配はないから大丈夫”なんてことを言っているのをよく聞きますが、大体のタレントは、都合よく勘違いしているんですよね……。
最近で言えば、大手プロダクション『アミューズ』に所属している吉沢亮さん(31)と、20年にジャニーズ事務所から独立していた中居正広さん(52)の“差”がそのケースにあたりますよね」
吉沢は昨年末、泥酔して自宅マンションの隣室に無断で侵入するトラブルを起こし、1月14日に事務所と本人の2通りのコメントが発表された。内容はトラブルの相手、 関係各所、そしてファンや視聴者に向けた丁寧な謝罪文であり、完璧な初期対応だと話題になった。
一方、中居は23年6月に深刻な女性トラブルを起こし、巨額の解決金を払って示談していたと昨年末に報じられた。トラブルがあったことを認めた中居は、1月9日に謝罪文を出したが、その中の《今後の芸能活動についても⽀障なく続けられることになりました》という一文が、「それを決めるのはあなたではない」といった猛ツッコミが入り大炎上。世間からの信頼回復はもはや不可能な状態となり、同月23日に芸能界引退を発表するに至ってしまった。
「23年6月にトラブルが起きたときから、もっと上手く対応できていたら、中居さんが芸能界を引退することはなかったのでは……と多くの芸能関係者が口を揃えますね。中居さんに関しては、ジャニーズ時代からついてくれていたマネジャーが、古巣に戻ってしまったというのも大きかったでしょうね。
マネジャーにとっても、大手プロダクションを離れるというのは人生の大きな賭け。そんな覚悟が決まったマネジャーを確保するのは、簡単なことではないんですよね……」(前同)
信頼できる有能なマネジャーと独立して稼ぐか、大手プロダクションに籍を置いて安定的に活動していくか――売れっ子のタレント、一流俳優の働き方は大きく分かれてきているようだ。